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『佐賀城下ひなまつり』

今年で5回目を迎えた『佐賀城下ひなまつり』が2月19日から3月31日まで佐賀市内各地で開かれている。先駆していた日田など九州各地のひなまつりを抜き、今や最多の近い来場者を集めるイベントに成長している。
期間中およそ十万人の人々が市内を回遊する。
明治時代の旧家など五か所の有料会場を中心に、市内至るところにひな人形が並べられ、華やかな雰囲気に包まれる。共通入場券400円で全ての会場に入れるし、スタンプラリーなどもあるため、ふだんはめっきり減ってしまっていた中心商店街も人通りが増える効果が大きい。
会場のひとつ『旧古賀家』。
明治の富豪の家を佐賀市が歴史民俗館として保存しているが、50畳の大広間に鍋島藩が着用した鍋島小紋を着た130体の雛人形が毎年テーマ毎に飾られる。
2005年のテーマは『花合わせ』。
姫君が生けた花に寄せた詩を詠んでいる様子を華やかに表現している。

街中には市民たちが素朴な材料で制作した「変わり雛」の展示もあり、興味をひかせている。 ただ古い人形を毎年並べるだけではない工夫がリピーターを呼ぶ。

ひなまつりに来た人たちをどう市内商店街に導くか、市では知恵を絞る。イベントや店を紹介した50ページのパンフレットを12万部作った。この製作費は民間から広告費を募る。お金を出してもらうことで祭りに参加して盛り上げる連帯責任も負ってもらうことになる。
期間中雛流しや骨董市、コンサートなどの催しもあるし、飲食店が雛御膳のような特別メニューで競うなど『佐賀城下ひなまつり』にあやかろうという気運が生まれてきた。
沈滞する地方都市再生のきっかけとしてヒントがある。

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