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『鬼太郎ロード』 5月7日

鳥取県のJR米子駅には『霊番線のりば』がある。
ここから出る『鬼太郎列車』のボディや天井には水木しげるワールドのベインティングが施されている。終点境港の町はさながら『死に神ワールド』と言ってもよい。米子から列車で30分あまりのところにある境港は漁港の町だが、漁業衰退、人口減少で元気がない。041226_091400

そこで観光資源として目をつけたのが地元出身で妖怪漫画の巨匠として知られる水木しげる氏だった。境港駅から商店街に続く道にアニメのキャラクターのブロンズ像を並べたり、商店や郵便局の看板、マークにもあやかりのロゴなどを並べて妖怪による町おこしを企てたのだ。そしてその先には「水木しげる記念館」がある。

観光の集客のために『ソフト』を考えようとした取り組みはいいが、いかんせん中途半端だと思う。
観光客に1日ないしは2日どう時間を過ごしてもらい、またお金を使ってもらうかという全体のプロデューサーが不在のため、思いつきの域を出ておらず結果として費用対効果を考えると投資効率が悪いのだ。

多くの観光客は商店街に並べられた妖怪のオブジェに歓声を上げ写真を撮影し、「水木しげる記念館」には入る。
しかしその後が続かない。
観光客はお金を落としたくてしかたがないのに、昼を食べる店がない。買うべき土産や土地の味覚を魅力的に売る店がない。是非時間を合わせて見たいというショーもない。

これではまた来てみたいとも思わないし、知人にいってみたら友言わないだろう。
実はこの商店街から車で5分も行くと地元の人たちがたくさん集まる海鮮市場があり、カニのシーズンなどはたいへんな賑わいなのに、観光客のルートにはなっていないから、ランチに呼び込む発想も生まれてこない。
観光資源は人がつくるものなのだ。
ないのは顧客目線の知恵だけである。

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