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『キャナルシティ博多』 7月31日

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福岡の中心部に96年にできた商業施設も10年を経てずいぶんとコンセプトが変わってきた。なにしろ当初はダイエーが入っていたのである。ホテル2つを備えミュージカル劇場にシネコンもある日本でも有数の広域集客が可能な都市型ショッピングセンターなのに、テナントリーシングが戦略的でなかったということだろう。

開業以来顧客漸減傾向に歯止めがかかったのは「ラーメンスタジアム」というフードテーマパークのオーブンだったことは、いかにこの商業施設が「モノを売る」のではなく「時間を売る」場所であるかを端的に示している。

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かく言う私も時間を買いにきた。
施設内のグランドハイアットに宿泊し、開放的で緑豊かなプールサイドでショッピングセンターを眺めながらこの原稿をケータイでうっている。
夏休みである。

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『佐賀商人塾』 7月29日

佐賀市が主催する商人塾が始まった。
毎年夏に11回シリーズで開催する。
私が塾長を務めるようになって5年目、すでに卒業生は100人を越える。
地方都市の商業の衰退は目を覆うばかり。佐賀市と博多は特急で36分、郊外のショッピングセンターも増えて中心市街地は空店舗も目立つ。
佐賀市も再開発ビルを建てて復活を目指したが、結局立ち退き料だけもらって廃業する個人店ばかりで、三セクの再開発ビルは破綻してしまった。

だからこそ商店街活性化はまず人づくりと考え、商人塾はスタートした。

今年もおよそ40人。
熱心な顔が並んでいる。

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『佐野常民記念館』 7月22日

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佐野常民と言われてピンとくる人は相当歴史に強い方かもしれない。
幕末から明治にかけて佐賀藩から明治政府で要職に就き、日本赤十字社の創設に尽くした人だ。
その常民の関係資料を集めた記念館が故郷の佐賀県川副町に完成したので行ってきた。
幕末に医学や蘭学を学んだ常民を佐賀藩は長崎に派遣、国産初の蒸気船の建造を命じたり、反射炉を作って大砲の生産を命じるなど幕末にあって科学技術が進んでいた佐賀藩でも中心的な役割を果たした。
ちなみにぺリーの脅威に対抗するため、幕府は佐賀藩から大砲200門を購入江戸お台場などに据えている。
その後常民はパリ万博に日本から最初の出展をするなど国際的な活躍をするなかでアンリ・デュナンの赤十字運動を知る。そして、博愛社を創設し、これが日本赤十字社へと繋がるのである。

知名度こそいまひとつだが、明治の日本の発展に欠かすことの出来なかった人物なのである。
土曜日午前の観覧者僅かに私一人。
入場料300円で地元ボランティアが懇切丁寧に説明してくれた。

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『足立美術館』 7月21日

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息を飲む美しさ。
『細部にまでよく気を配ったメンテナンスの離れ業』とアメリカの日本庭園誌『ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング』が2年連続で庭園日本一に選んだのが島根県安来市にある足立美術館だ。
その通り細部まで刈り込まれた芝生や木々、チリ一つなく手入れが行き届いた庭と人工の滝が調和し、借景の山々とが織り成す風景はまさに美術品そのものといえる。
足立美術館は1970年、不動産や倉庫業で財をなした足立全康氏が故郷に開設した。
所蔵する横山大観の絵画コレクションの清澄なイメージにあわせて43000平方メートルの庭園を構築している。
新緑に紅葉、そして雪と四季を通して趣を変える庭園は庭師七人が常駐して管理しているが、スベアの木を常に準備するなど『日本一』を維持する努力は並大抵ではない。
島根県という地方都市にこれだけの民間美術館が存在することは驚嘆に値する。
もっと多くの人に見てもらいたい日本の財産だ。

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『ジョン・レノン博物館』 7月16日

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『さいたま新都心』のスーパーアリーナに併設されている『ジョン・レノン博物館』に出かけた。
ビートルズのメンバーだったジョン・レノンがニューヨークのセントラルパーク近くのダコタハウス前で凶弾に倒れたのは1980年12月だからもう25年も前のことになる。
ジョン・レノンの遺品やオノ・ヨーコと過ごしたレジスタンスの日々を偲ぶメッセージを集めたのがここ『ジョン・レノン博物館』である。

ここの名物は、軽井沢万平ホテルのロイヤルミルクティーだ。
ジョン・レノンがこよなく愛したと言われるレシピにもとづくメニューをほとんどのお客が注文する。
これから戦後生まれの団塊の世代がリタイアし、彼らに何を売るかがビジネスのテーマとなる。私はまさにビートルズ世代の彼らの価値観を探るヒントがこの博物館にあると考えている。

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『千歳アウトレットモール・レラ』 7月11日

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雨の月曜日だから、人が少ないのは当然なのか。
ただ年間500万人を集客目標にしているのだったら、冬はあてに出来ない北海道の野外集客施設としては夏場の繁忙期にそんなに悠長なことも言っていられないだろう。なにしろもっとも客が多いはずの一年目の夏なのだから。

最大の問題点は日本人があえて札幌からあるいは東京から『下ってまでアウトレットに行きたいか』という基本的ニーズに応えていないところにある。
それは店の数ではない。
超一級ブランドが入っているかどうかなのである。
ナイキやブルックスブラザーズやせいぜいハンティングワールド程度のブランドではわざわざ下ってまで行く必要がないからだ。軽井沢や御殿場はそこそこ都心から離れており、商圏がバッティングしないこともあって日本のアウトレットとしては一級ブランドが入っているから人気がある。しかしなまじ都心に近いアウトレットは自ら定価販売をしている店があるから一流ブランドほど入ろうとしない。

JR南千歳駅前というここ『レラ』は札幌から電車が頻発、30分の通勤圏なのだ。
アメニティはなかなかいいが、その大きなハードルをクリアできるかがカギである。

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『小樽』 7月11日

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96年当時、日本最大のショッピングセンターとしてオープン、わずか2年で崩壊した『マイカル小樽』、いまは『ウイングベイ小樽』という運営会社のもと地元スーパーのポスフールやアウトレット、シネコンに100円ショップ、家電量販店などありとあらゆる思いつくものを全て入れて必死の戦いをしている。
しかし、いかんせん15万を切る小樽市の人口に対して9万平米の店舗面積は大きすぎ、苦戦は痛々しいほどだ。

一体どうしてこんな巨艦店を作ってしまったのか。
オープン当時取材に行くとマイカルの担当者は同心円を二つ書き込んだ地図を示し、『いいですか、一次商圏は15万人ですが二次商圏である40キロ圏には300万人のマーケットがあるのです』と説明した。
確かに札幌まで含まれるからそのくらいの人は住んでいるだろう。しかしそれは住んでいるというだけで、札幌から日常的に買い物に来るとどうして考えてしまうのだろうか。
日本人は消費の際『上り志向』が強い。
小樽の人は札幌に上っても、札幌の人は下らない。
案の定2年で崩壊、いま港の淵に難破船のように横たわる巨艦。
あの得意げにマーケティング論を私に話したマイカルの人は今頃どこでどうしているだろうか。

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『太田記念美術館』 7月8日

原宿ラフォーレの裏といういかにも若者が集まる場所になんとも古風な浮世絵の美術館があることはあまり知られていない。この街とはまったく不釣り合いの静寂空間、なんとスリッパに履きかえて畳に上がり掛け軸を鑑賞したりする。作品は江戸時代の菱川、歌川一門のものが多く、扇子や団扇に描かれた美人画や七福神が中心だ。
せっかくの土地がらだからもっと外国語の説明を増やして「日本文化の発信」という位置付けをもってもいいのではと思った。

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『朝顔市』 7月7日

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東京上野の入谷鬼子母神の朝顔市が賑わっている。
沿道をずらりと粋な法被姿の売り方が元気な呼び声をかけるいかにも東京の下町相応しい風景だ。
大田蜀山人の狂歌に『恐れ入谷の鬼子母神』と言われるように、江戸時代から入谷の鬼子母神は霊験あらかたと知られ、また付近の土が朝顔栽培に適していたことから地元の植木職人が競って朝顔を栽培し明治時代は東京有数の人気イベントだった。
ところが入谷地区の発展で栽培に適さなくなり大正の時代には没落してしまう。
戦後地元の観光連盟や有志の努力によって再び脚光を集めるようになった。

持ち帰りの人はほとんどなく宅配便業者が待ち構えていて直ぐに伝票記入でお届けというのも販促効果があるようだ。

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『ランチコンサート』 7月5日

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JR川崎駅に昨年できた「ミューザ川崎シンフォニーホール」では、平日の昼12時10分開始、12時50分終了でランチタイムクラシックコンサートを開いて好評だ。
本日は『三浦はつみパイプオルガンコンサート』でJSバッハの『狩りのカンタータ 我が楽しみは元気な狩りのみ』など5曲の演奏会。女性が8割以上、男性は中高年という顔触れで会場はほぼ満席。500円ワンコインのクラッシックコンサートを堪能した。大きな施設をどう利用するか工夫が感じられた。

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『物流博物館』 7月2日

「映像で見る戦後日本の産業史 ~暮らしと生産の現場から~」と題する映画上映会が月に一度品川の物流博物館で開かれている。
今回は名神高速道路、東名高速道路、そして瀬戸大橋の建設の記録映画であった。
なにしろ過去の再現の「プロジェクトX」とはちがい、現在進行形の記録だから迫力もあるし、当時の時代背景もよくわかり楽しかった、ただ今日的な感想を付け加えるならば、きっと道路公団や本四連絡橋公団はこんな映画を作るのに相当経費をかけてキックバックも要求したんだろうなと容易に想像できて別の意味で想像を巡らすことができた。

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