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「感動しました!『ヨネザワ経営』」

昭和49年2月1日。
熊本で小児マヒで身体に障害をもつ一人の青年が起業した。
米澤房朝、当時30歳。県庁のそばの小さな眼鏡店だった。
これが現在メガネ店だけで163店、ほかにさまざまなビジネスを加え、グループ売上げ高270億円というヨネザワグループに成長した。
「社会福祉に恩を感じており、毎年寄付をさせていただいています」という米澤社長の企業理念は、あくまでも堅実経営だ。
「出店は、原則九州内に限ります。全く知らない土地に出店することはまずありません。
あらたな店をつくる場合、社員の知人などを含め半径5キロ以内に2000人の基礎名簿がなければ出店しません。その人たちを核に営業活動を行いますから、郡部に行けば行くほど他の店よりも強固な営業網を作ることができています」
じつはヨネザワグループはゴルフ場経営からラーメンなど外食産業、はては春雨やクズキリなどの食品工場までも持っている。
「自分から積極的に事業を拡大しようとしたわけではなく、行き詰まった事業を引き受けてくれと言われて始めたものばかりです。結果的にそれが伸びてグループ全体の売り上げに貢献しています」
こう話す米澤社長は、九州一円に幅広い人脈をもつ。熊本商業界のリーダーとして、博多新幹線開業後と郊外型ショッピングセンターの増加という、新時代に地元商業の在り方を模索している。
メガネのヨネザワ自身が貫いている小商圏深耕作戦こそまさによいお手本と感じた。

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『ガンバレ!熊本商業界』

熊本商業界の熱心なみなさんに熱弁を奮ってきた。
熊本は、寿屋とニコニコドーという地場スーパーの破綻を受けて、イオンやイズミなどの大型ショッピングセンターが相次いで出店。
しかも新幹線全通が実現すれば、博多への消費者流出は必至だ。
いかに上り志向に対抗しくだらせるか、あるいはオリジナリティを維持するか、具体的な話をしたが、みな真剣であった。

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「おうめまるごと博物館」

Dvc00013oume_m東京都青梅市は、昭和B級文化をテーマに街全体を一種の博物館と見立てて、中高年客を誘致する作戦を展開している。
始まりは1991年地元商店主たちが中心となって始めた「青梅宿アートフェスティバル」だ。一坪アート展や大道芸などの企画の一環として、街をギャラリーに見立て、青梅市に住むベテラン映画看板職人の作品を街に飾ったところ、好評だったことから継続拡大させてきた。
東京都の商店街空き店舗活用推進事業制度を利用し家具店を改造して「昭和レトロ商品博物館」を開き菓子や缶飲料など懐かしいパッケージを陳列している。
またそこに隣接して2003年には「青梅赤塚不二夫会館」をつくるなど整備を進め、昭和をテーマにした「おとなのテーマパーク」を目指している。
しかし話題にはなっても、街全体に賑わいを広げるには至っていない。
まず、わざわざ観光客を集めてどのように街の中を回遊させ楽しんでもらうかという戦略が感じられない。昼ご飯には何をどこで食べさせ、午後の時間をどう楽しませ、ひとやすみのお茶をどこで飲ませて、みやげに何を買わせるのか?

夕飯として食べたいと思わせる料理やふさわしい宿、あわせて回りたい観光地の紹介もないから宿泊客がいないのは容易に想像がつくが、映画看板と古い店がならんでいます、というだけで、お客が集まるなら苦労はない。
「集客ソフト」という視点がないから、いかにも商工会議所や商店街が、おざなりの視察という名目で温泉旅行をしてきて、先に似たようなことをやったところの二番煎じをしただけの底の浅さがミエミエなのだ。
街づくりを戦略的に考えるプロデューサー不在だ。

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『神戸空港』

060405_koubekuukouオープンしたばかりの神戸空港を利用した。
中心部三ノ宮から延伸されたポートライナーで一直線、アクセスは最高だ。
新規航空会社を中心に、東京はじめ全国と結ぶ。
伊丹、関空がありながら、あえて三つ目の空港をつくる必要があったのか疑問はあるが、神戸と関空あえてどちらが必要だったのか、建設経費やアクセスなどの利便性から考えれば明らかに神戸に軍配があがる。

関空という鬼っ子を産み落としてしまったこの国の政治は厳しく問われてしかるべきだ。

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『LABI』

060403_labi大阪なんばにできたばかりのヤマダ電機の「LABI」に行ってきた。地上7階、地下1階の店内は通路を広くとり明るくすっきりとしている。
どちらからでも使える四列エスカレーターなど大阪の百貨店でも備えているところは稀だ。ポイント還元で結果として安く買える書籍売り場や玩具売り場まであるから、もはや電器店とは言い難い。
欲を言えば梅田や秋葉原のヨドバシのようにレストラン街まで持てば、もはや完全な「街」と位置付けられるだろう。
店内の案内所や商品説明係の充実はもはや百貨店を上回るサービス度であり、ディスカウント店は汚い店で、サービスが悪くても客は集まるという常識では捕捉できない。
なんば駅の裏側と位置付けられていた場所だったが、駅と「LABI」とを結ぶ中間に建設中の「なんばパークス二期工事」が完成すれば、表と裏が入れ代わり新しいなんばの玄関ができるはずだ

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『ラゾーナ川崎』

060329_razona川崎が大変貌している。
京浜工業地帯の中心都市として工場の街というイメージが強かったが、製造業の空洞化が進み、また大企業が有休地を次々に売却したことから、そこに文化施設や商業施設、あるいはマンション群が次々と立ち並んでいる。
言ってみれば街じゅうが「大リストラ進展中」なのである。
ここは今年秋の完成をめざし三井不動産が整備を急ぐショッピングセンター「ラゾーナ川崎」である。
川崎駅東口側は商業施設が立ち並ぶ西口に対して、かつては東芝の工場だけが広がる殺風景なエリアだった。
その工場がなくなり、まずマンションと「アミューザ川崎」というシンフォニィホールができた。
そしていよいよ最終整備段階を迎え、駅前の好立地に商業ゾーンが登場するわけだ。
三井不動産は、広域商圏ではなく近隣の生活者のニーズを十分に取り込んだ「ライフコミュニティ」を基本的な考え方として商業施設をつくる計画だ。
東京と横浜に挟まれ商業的に特色をだすのが難しい川崎にどんなショッピングセンターが登場するか興味深い。

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『いか祭り』

060330_ikamaturi元気塾生柳沢政人君が示している「ウニイクラセット」はこのボリュームで1000円。

函館朝市からもほど近い回転寿司「いか祭り」の人気メニューである。

柳沢君の家は函館の魚卸し、小売りからみやげもの店にレストラン、ホテルなどを多角的に経営する「魚長グループ」である。彼自身、父親で社長の柳沢勝さんとともに毎朝市場に仕入れに行く。
魚長が経営不振の回転寿司を買い取ってから一年、政人君はこの店の再生に取り組んで来た。
自ら大阪の寿司屋に修業に行き、メニューの工夫や従業員教育に取り組み、徐々に経営も上向いてきた。
「魚屋の魚長がやっている回転寿司だからネタは新鮮、という満足感を提供したい」と政人君は意気込んでいた。
魚長ホームページ

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『東横イン』

060403_toyokoin
玄関前ピロティに大きな大きな車椅子マーク。
新大阪の東横インに問題発覚後初めて行ってみると、目立つマークが書かれていた。
ドアが自動でなく手で引っ張るものだったり、エレベーターの奥行きが果たして車椅子が入れるものか、など疑問点はあるが、とりあえずできるところから改善していきますということのようだ。

驚いたのは室内で、ケータイがほとんど使えないことだ。
まったく電波が届かない。
ロビーやエレベーターに「当ホテルはケータイのかかりがわるく鋭意改善に向けて努力をしております」と貼紙がしてある。
しかしこの状態は何年も前から続いており、要はアンテナを設置する気がないだけのことだ。
必要なカネをかけずその場しのぎの言い逃れをするのは、あの嘘泣き西田憲正社長の常套手段だ。
パートの女性一人に何百人の一夜の命を任せ、火事でもあればまた記者会見で嘘泣きをすればいいと思っているのかもしれない。
ネットで予約を偵察しているが、事件発覚後空室が目だってきている。

嘘泣きで世渡りが出来るほどあまくないぞ。

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『川崎産業観光シンポジウム』

神奈川県と川崎市が主催する「京浜臨海部産業観光シンポジウム」に参加した。

川崎は京浜工業地帯の中心地だったため多くの産業遺産がある。
それを多くの人に知ってもらい合わせてリストラによる消失を食い止めようと産業観光に力を入れようという動きも高まってきた。
川崎は東京と横浜に挟まれているから、余程用事がなければわざわざ行くという人も少なかった。
川崎大師やギャンブルだけではなく、何か街の魅力をアピールできないかとイタリア風の町並みに映画館等が入る「チネチッタ」や、シンフォニィホールの「ミューザ川崎」などが新名所として集客に力をいれてはいるが、工場の街として知られてきた川崎だからこそ日本の発展を支えてきた産業遺産をピーアールすべきというのが今回の催しの意味である。東芝、ビクター、いすゞ、JFE、花王に味の素などさまざまな分野の工場がここにはあった。しかし、そのうちのいくつかはリストラなどですでに操業を止めている。
20世紀の記録を残す上でもまた、新しい観光資源として位置づける上でも、産業遺産の保存は早急の課題である。
行政、企業はもちろんのこと市民ももっと関心をもつべきではないかと感じた。

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