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『イケア』

Dvc060725_ikeyaDvc060725_ikeya2Dvc060725_ikeya3スゥエーデンの世界最大の家具チェーン「イケア」が千葉県の「船橋ららぽーと」近くに作った一号店に行ってきた。はっきり言って3年後あたりの閉店を待っている店だ。

「イケア」は以前日本に進出したものの、撤退した経緯があり、今度こそ日本市場を確保したいという強い意欲をもっての再上陸だった。
「およそ1万品目の商品のうち8000品目は日本の生活に適していると考えた商品です。日本の一般家庭を訪問し生活を調べた結果です」とトミー・クルバーグ社長は記者会見で自信を示した。
4万平方メートルという二階建ての倉庫のような巨大店舗に、リビングや子供部屋といったように部屋をイメージした売り場が並ぶ。
生活シーンを70パターン表現したという。
お客は一方通行に順路を進んでゆくと、二階から一階へと進み、レジ前の巨大な倉庫から自分が買おうと決めてメモした商品の収納場所を探し当て、自らカートに積み込む。
レジ通過後、マイカーで持ち帰れないものは自分で梱包したり配送手続きなどもすることになる。
私は平日の午前中に行ったが、休日はさらに混雑する上、ひとりあたりの買い上げ点数も増える。レジ通過までの時間も読めないし、セルフの梱包カウンターの順番待ちも計算にいれなければならない。
いかんせん時間がかかりすぎるし、巨大なカートで自分で商品を運び出す作業など日本人は慣れていない。
さらに商品が家に着いてから後の組み立て作業も控えている。
万が一自宅がマンションなどで家具がエレベーターに乗らなかったり玄関から入らない場合、返却送料などは自己負担となる。

こう考えると、開業以来予想以上に集客しているとはいうものの、果たして日本人の買い物パターンに合うかと言えば首を傾げざるを得ない。
74年に上陸して見事に惨敗したイケア。カルフールやセフォラやブーツの二の舞になるのはまちがいない。
こういった外資系小売業がやってくる度に「大脅威」と書きたてた専門商業雑誌は彼らが撤退していったとき、自分たちの誤った報道に何の反省もないのはどうしたことか。
ちゃんとした判断力をもって日本マーケットに適合しているか、見るのが責任だろう。

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『巣鴨とげぬき地蔵縁日』

060720_togenuki毎月4、14、24の日は東京巣鴨のとげぬき地蔵の縁日だ。
縁日の日はだいたい10万人くらいの人出があると言われている。平日でも3万人というから年末年始などを含めると年間1500万人ちかい人が狭い商店街を訪れていると推定される。

この「おばあちゃんの原宿」で中心的役割を果たしているのが巣鴨信用金庫だ。
お参りを終えた人たちが次々に「おやすみ処」とたれ幕が出された信用金庫にやってくる。目指す三階の会議室に通じるエレベーターには行列ができるほどだ。
部屋の入口でお茶と煎餅をもらい、みなここでしばし休憩をする。
買ってきた名物の塩大福を頬張ったり、名前までは知らなくともいつもお参りで顔を合わせる人たちと世間話を交わしたり。
講演会や落語家が来て一席楽しませてくれたりもするから、お年寄りにとってはなによりの楽しみのひと時である。
もちろん信用金庫だから定期預金の勧誘も忘れない。
商店街が衰退するところが多い中で、地域密着の経営で地元の商店街をもりたてている巣鴨信用金庫の奮闘は注目に値する。

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『錦糸町、オリナス』

060712_orinasu1060712_orinasu2近年東京の墨田区や江東区、江戸川区などでは人口が増えている。
下町の工場が閉鎖されマンションが増えていることが大きな理由で、高齢者と独身の若者が中心だった人口構成も、小さな子供のいるファミリー層の割合が増えつつあるそうだ。
錦糸町駅から数分の至近距離に06年春「オリナス錦糸町」がオープンした。
工場跡地に高層マンションが建ち、その低層階部分にシネコンなども入る複合商業施設が登場した。
地方都市の郊外型ショッピングセンターなら大規模駐車場を持ち高速道路のインターチェンジ近くでの立地が成功の必須用件だが、ここはJRや地下鉄の駅にも近く人口密度も高い。
だから駐車場はかなり確保したと言っても1000台。それ以上に特徴的なのは1500台収容の駐輪場でいかな足元商圏に期待しているかがわかる。
売り場はニューファミリーを意識した子供服やカジュアル衣料の店が多い。
大型店としてコムサ・イズム、ベビーザラスなどが入る。
また都内のショッピングセンターとしては珍しいワンフロアぶち抜きの店を作った家具の島忠も、若い層をイメージした明るい色調の商品を並べる。

都心型ショッピングセンターと呼ぶべき「オリナス」は、新しい業態として注目される。

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『平塚七夕祭』

060709_tanabata神奈川県は大阪府を抜いて人口都道府県別二位と活力に満ち溢れているように見える。
しかし、県庁所在地でありかつまた独自の文化性をもち、東京への通勤者の流入でなお発展途上の横浜など東部地域を除けば、やはり他の県と同じように、産業構造の変化や既存商店街の衰退などで地域のまとまりを維持するのが大変だ。
県の中西部にあたる平塚市の商店街も歩くと老朽化が目立つ。
古い店がそのまま営業を続け、周辺にあたらしく登場したショッピングセンターに客を奪われて日頃の賑わいはない。

一年でもっとも賑わうイベントである七夕祭も飲食を扱う露店がせいぜい潤う程度で、ビジネスモデルそのものが陳腐化した商店街の売り上げにはあまり貢献していないようだ。 遠方から泊まりがけでこの祭を見に来るという観光客は、観察している限りほとんどいないと思われる。
七夕飾りだけでは長い時間滞在させるのは難しいし、動きがないから飽きてしまう。
また宿泊観光に欠かせない「夜泊まってでも食べたい料理」というのも平塚では思い浮かばない。
祭りも常に時代に合うように進化させていく必要がある。
そのためには地域の若者が新しい祭りの担い手として台頭してこなければならない。
祭りのソフト創出力とは、実はその地域の活性化のバロメーターでもある。
パッとしない祭りを見させられると、その地域の衰退を痛感させられ浮き立つはずの心も沈んでしまう。

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『オーガニックスーパー「マザーズ」』

060708_mazazu港区愛宕山地区は高層高級マンションが次々に立ち並んでいる。ただこれまでだと都心には食料品などを買い揃えるスーパーなどが少ないという難点があったが最近は、増える人口を意識して小型ながらスーパーが次第に増え始めている。
愛宕山に登場した「マザーズ」は
有機栽培やこだわりの製法の食品を揃えたスーパーだ。
一号店は田園都市線の宮崎台駅前、有機野菜宅配業らでぃっしゅぼーやの小売業態であった。
この種のスーパーを支持する人は高学歴・高収入、そして少人数家族というケースが多く、都心型マンション居住者には向いている店といえる。
大きな駐車場をもち大量廉価販売を得意とする旧来型スーパーでは、とても都心では採算が合わない。
アメリカでもこだわりスーパーの「ホールフーズマート」がニューヨークマンハッタンで成功したが、「マザーズ」も新しいビジネスモデルをここで確立させる可能性が高い。

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『ほおづき市』

060710_hozukiiti浅草寺の境内にさわやかな風鈴の音と「ほおづきはいかが?」という呼び声が行き交う。
恒例の浅草ほおづき市が始まり、その賑わいの中に身をおくと、いよいよ夏本番という気分になる。
それにしても仲見世から浅草寺境内、本堂を埋め尽くした人の多さには目を見張る。
そしてその中に外国人がかなり多く含まれている。
売るべきものは「和」、すなわち江戸情緒や下町気質というソフトが外国人の集客にも威力を発揮すると確信する。

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『都心型マックスバリュ』

060701_maxvalue東京と同じく大阪でも中心部に高層マンションが次々と建設されている。
これまで地方の出店に力をいれてきたイオングループも、人口の都心回帰を狙って都心型食品スーパーとして「マックスバリュ」を作り始めた。
なんば駅側のこの店は、もちろん24時間営業。
近くにこんなスーパーがあればこれまで夜中の買い物はコンビニくらいしかなかっただけに近くの人たちは助かるはず。
つまり多種多様な人が住む都心ならではのニーズはあるはずだ。
店内の商品は同じマックスバリュでも地方の店とはずいぶん違う。
デリカのパックは小さいし、野菜売り場はハーブやパプリカ、ミニトマトが多様な種類並んでいる。
オリーブオイルや生チーズの品揃えも豊富だし、グルメスーパーと呼ぶに相応しい品揃えだ。

日本全体では人口が減る中で、都心回帰に新しいビジネスチャンスを見出だす動きが始まっている。

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