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『ラゾーナ川崎』

061004_kawasakiJR川崎駅の表と裏口がひっくり返るかもしれない。
以前はすぐ駅前から東芝の工場が拡がっていた西口。その工場がなくなりマンション群にオフィスビル、ミューザ川崎シンフォニィーホールなど近代的な建築が並び始めた。
そして駅と直結する正面に06年秋登場したのが「ラゾーナ川崎プラザ」である。
商業施設の敷地面積7万2千平方米、地上6階、地下1階建て、テナント数287店。ビッグカメラにシネコンの109シネマズ、大型書店の丸善にホームセンター、食品スーパーも入居などとショッピングセンターを数字的に説明すると何となくわかった気がするものだ。
しかし一年もたてばあの開業人気が信じられないほど閑散として、テナントも串抜け状態になっているショッピングセンターも実際には多いものだ。
数字は顧客心理まで表現できない。

そうした中にあって、この「ラゾーナ川崎プラザ」はまちがいなく末永く消費者から支持されると私は高い評価を与えている。
まずディベロッパーの三井不動産はこのエリアに高層マンション群を建設しており、確実に足元商圏がある。
川崎駅からショッピングセンターと直結、ここを抜けてマンション住人は自宅に帰る。開業人気でいくら遠くから何十万人がやってきても、一度かぎり見物に来たという人ばかりでは意味がない。
生活人口の多さこそ財産なのだ。

そしてなによりショッピングセンター自体が「気持ちのよい空間」であることが大切だ。こんにちの消費者は実は差し当たってほしいものなどないものだ。
敢えて言えば「楽しい時間という商品」がもっとも欲しいものである。
これが売り手との最大のギャップだ。
ディベロッパーはいかに巨大な器にいかに有名店を並べたかを自慢する。
しかし「買いたいものがない消費者」にとって実はそんなことはどうでもよいことなのだ。
それよりもいかにゆったりとくつろげ、また楽しい時間をすごせる場所かが、また来たいと思うポイントなのだ。

その点「ラゾーナ川崎」は、中央広場を広々ととり、シネコンにゲームセンターにフィットネスなど買い物以外に使い勝手がよく、隣接地にミューザ川崎シンフォニィホールまであるという幸運にも恵まれている。そして少しハレの気分で食べに行かれるレストランが多いのも魅力となるはずだ。
モールには陽光が差し込み植栽も豊か。ベンチも多く快適な「時間消費の場」となるだろう。
工業都市として知られて来た川崎のイメージを一新する施設になるはずだ。

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