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『渋ガキ隊探訪』

セクシー系カジュアルのシブカジのメッカ、「TOKYU109」に中高年のおじさんを主力メンバーとするおよそ40人の団体で見学に行った。
地方から集まった経営者ばかりだ。

「住む世界が違う」、「一生でもう二度と行かないだろう」、「あの喧騒に度肝を抜かれた」「怪しいおじさんと思われたみたいだ」・・・。

感想はいろいろであった。
現地現物主義。
とにかくその場に行って、そこに身を置き考えてみるというきわめて当たり前のことを私は教えているし、自らももちろん毎日実践している。
だが世の中の経営者ビジネスマンは意外にもそんなこととは無縁という人が多い。

私の会、「新店探検隊」「食で元気!塾」あるいは「コスモス会」などはこういうフィールドワークを実践し成果を上げている。

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『イオン大日ショッピングセンター』

070115_ion大阪モノレールと地下鉄谷町線の大日駅直結という絶好のロケーションに2006年秋イオン大日ショッピングセンターがオープンした。
76000平方メートルという広大な敷地は三洋電機の工場跡地だ。
道路をまたぐ連絡橋でシネコン中心の棟と繋がっている。関西初のエコストアと銘打った省エネ設計だ。
駐車場2274台に対して有料の自転車置き場だけでも1967台あり、地域の狭い商圏に対応している。

イオンショッピングセンターの最大の泣きどころは、不人気のジャスコを核テナントにせざるをえないことだった。
その点ここ「大日」は工夫の跡がかなり見られる。
これまでなら二階にありあまり人気のない生活雑貨や寝装品の売り場を食品やドラッグストアとともに一階において多くの人の目に触れるようにした。
またジャスコが力を入れてきたものの、あまり伸びないPB商品「トップバリュ」の極端なピーアールは避けて、人気ナショナルブランドを素直に前面にだしている。
またデリカ惣菜のコーナーをまとめて、レイアウト自体を高品質にしてデパ地下グルメを意識した演出にした。中で調理している姿もよく見えるし臨場感もある。

以前のイオンは地方の田園地帯にショッピングセンターをつくっていたから、クルマで遠くからここをめがけてくる人を対象にしていればよかった。
しかし今や都心からさほど離れていないところに工場跡地が広がりそこにショッピングセンターを作るようになり、コンセプトの変更を迫られている。
自転車でも来るし、勤め帰りに電車でも来る。
ライバルは繁華街の百貨店かもしれない。

そんな環境変化に対応しようという「都会の匂いがするイオン」だ。

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『元祖駅弁大会の集客力』

070113_ekiben秋から冬にかけて百貨店やスーパーの有力な集客ソフトになっているのが駅弁大会だ。
しかしいまや小さなスーパーでも開催するくらいだから、マンネリ化してあまり効果が上がらず中止してしまったところも少なくない。

そんな中にあって、あえて「元祖」を名乗る新宿京王百貨店の駅弁大会は空前の規模を誇り、しかも年々入場者は増える一方なのだ。

それはひとえに企画力、あるいは取り組む姿勢の違いだ。
ただ既存のいつもの弁当を並べるだけではない。
アワビとフグの対決シリーズ、青函連絡線復刻駅弁、ローカル線応援駅弁などあたらしい企画を出して毎年マスコミの話題を集め、集客に結び付けているのだ。
駅弁大会を一級の集客ソフトに仕立て上げたところが、ほかと全く違うところだ。

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「うたごえ喫茶繁盛 」

070112_utagoekissa60年代から70年代にかけて若者を集めていた「うたごえ喫茶」は団塊の世代がフォークソングを歌っていた。
ところがカラオケブームに押されていつのまにか次々と消えてしまった。
しかしここにかつて再び中高年の支持を集めて復活の兆しを見せはじめている。

金曜日の夜、新宿の店を覗く。
ガラス越しに店内をみると年配者で満員。
半分は女性、後からあとからエレベーターで人が来るので、初めてだったが勇気をだして入って行った。
扉をあけるとそこは青い春、青春の輝きがあった。
「思い出の渚」、「翼をください」といったうたからアメリカやロシアの民謡、フラメンコになると踊り出す人もいる。
男性はネクタイ姿が多いから定年間近のサラリーマンだろう。女性は子育てが終わりこの時間に家を空けられるようになった人たちが中心と見られる。
従業員も歌手や司会が巧みな人たちだ。
最近では中年のバス旅行の道すがらに招かれたり、地方の公民館活動などへの出張も多いという。
これから団塊ビジネスとして成長株である

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『硫黄島からの手紙』

クリント・イーストウッド監督の「硫黄島からの手紙」が正月公開映画でいちばん人気となった。
渡辺謙演じる栗林忠道中将の冷静沈着な判断で五日で落ちると言われた硫黄島攻防戦は一ヶ月を越え、敵のアメリカ軍からもその指揮ぶりは激賞されたという。
戦争映画にも関わらず観客に若い人、なかでも女性の姿が目立った。戦意高揚的な映画ではなく淡々と軍隊組織の人間模様を描き、また行きたくない戦争にかりだされた一般人の苦悩を最近島から掘り出された家族あての手紙を切り口に掘り下げる手法は見事で、日本人監督が手をつけていない斬新な演出が、印象的だった。

この映画がアメリカでも評価が高いということは、不毛なイラク戦争にはまりこんだアメリカの指導者の無能さを投影するものと受け止められているからに外ならない。

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『キッザニア』

Dscf0036Dscf0064ようやく行ってきた。
「ららぽーと豊洲」開業から3ヶ月。
インターネットでオープン前から申し込んであったのだが、なかなか予約が取れなかった「キッザニア」である。
1日2回の入場で1回に入れる人数はおよそ800人。
キッザニアとはメキシコから誘致した職業体験をテーマにした小学生までを対象とするテーマパークである。
三井不動産が「ららぽーと豊洲」に三世代の顧客を呼ぶ切り札として導入した。
テレビ局、ガソリンスタンド、ピザやハンバーガーショップなどの仕事を子供たちが実体験し、園内で流通するキッゾという紙幣で給料をもらい、それを使って買い物もできる。
それぞれの店はスポンサーシップになっているから架空の名前ではない。それだけリアリティがある。
「モスバーガー」のハンバーガーをあの看板の店であのユニホームで作る。ヤマトのあのトラックであのユニホームを着てあの箱を運んで「ハンコください」と言うから喜びもひとしおなのだ。
5時間で体験できる仕事はせいぜい4つ程度、仕事は70あるから、また来たいということになる。
なかなかよく出来た仕掛けだと感心した。

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『ローリーズ』

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交通渋滞でクルマが動かない。
ロサンゼルスのダウンタウン、クリスマス前の週末のことだった。
観光客らしき人は少数派。地元ロサンゼルス市民が次々に着飾り、家族連れやグループでやってくる。
プライムリブの名店として知られる「ローリーズ」である。六本木にも出店、日本でも知られるようになった。
食前酒をソファで楽しむ待合室からもうすし詰め状態。
ようやく用意された席に着く。
あちこちの席でハッピーバースデーやクリスマスソングが聞こえてくる。陽気なアメリカのレストランでも飛び切りの明るさだ。
ウェイトレスが大袈裟なアクションでサラダにドレッシングをかけて喝采をあびる。
さらにまるのままやきあげた肉塊登場。それを客の前で切りわける。
普通サイズで400グラム、それに山ほどのポテトなどの付け合わせだ。
柔らかい肉はたしかに上手い。
しかし料理の上手さだけでこれだけの人を集めているとは思いにくい。
客のハレの気分に応える店づくりこそなによりのスペシャルメニューなのだ。
サンタクローススタイルの合唱隊が各テーブルを回り盛り上げる演出こそ集客ソフトである。

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