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『六本木ミッドタウン』

070330_roppongi1070330_roppongi2朝の雨も上がり、大プロジェクトオープンにふさわしい青空が広がった。

六本木ミッドタウン。
東京の中心部最後の巨大開発と言われる防衛庁跡地再利用は、東京一高いタワービルに、東京一高級なホテルが入り、ブランド街に高級マンションと、あたかも日本経済の再生のシンボルのように輝いて見える。

六本木ヒルズとこのミッドタウンが回遊性をもつことで、かつて飲食店街としては著名であっても文化性や消費ニーズは必ずしも満たしていなかったこの街を大きく変貌させた。
ひとことでいえば大人の街である。
洗練された文化を感じ、しかも国際色にとむセンスは今後日本の中心として世界に広まるに違いない。

銀座とも新宿とも渋谷とも違う六本木のオリジナリティを感じる。

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『平塚にビュッフェレストラン開業』

007福井県永平寺町にあるフレッグ食品工業は、これまでスーパーや百貨店を販路に玉子豆腐や茶わん蒸しなどを生産・販売してきた食品メーカーだ。
しかし「胃袋縮小経済」と小売り業淘汰の時代になって、価格引き下げ要求にあい、また販売絶対量の減少も加わり先行きの見通しは明るくなかった。

何とか打開しようと齋藤眞理夫社長が決断したのが、外食産業への進出だった。
「自分で値づけ出来るビジネスをしたかったんです。生産者と消費者を結び付け、素材にこだわった料理を提供するとともに、職人の技も紹介していきたいと考えました」
煮物やそばといった日本の伝統的料理のビュッフェスタイルレストランだが、店内レイアウトに越前和紙をふんだんにもちい、また信楽焼などの陶器をインテリアとして飾るなどこだわりを表現した。
また店内には箸や茶わん、日本酒などの即売コーナーもあり、単なる飲食施設としてでなく日本の文化発信の店にしたいと齋藤さんは意気込む。

生産者と消費者を結ぶという意味を込めて「福結び」と名付けたこの店は、平塚駅前から田村車庫行きバスで「南真土」バス停前にある。
このあたりは中高年で一戸建てに住む富裕層が多いが、彼らを満足させる店はこれまで少なかった。
フレッグ食品は平塚駅ビル「ラスカ」の地下食品売場に四月末惣菜店をオープンさせ、ビュッフェレストランとの相乗効果を狙う。
新しい挑戦が始まった。

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『ららぽーと横浜』

070321_rarapotoyokohama3月15日にオープンした大型商業施設「ららぽーと横浜」に行ってきた。
横浜線鴨居駅から歩いて7分ほど、第三京浜や東名高速道路からもほど近いから「超郊外」ではない。
横浜駅周辺の繁華街や二子玉川あたりのショッピングセンターとバッティングするロケーションに350の専門店と、百貨店大丸、スーパーのイトーヨーカドーにシネコンあり、フィットネスあり、カルチュアセンターありと、とても一日では回りきれないほどの広さと内容のショッピングセンターがオープンしたのである。

とくに専門店で目をひいたのは「ユニアート」という画材や工芸・文具など趣味用品を扱う専門店だ。
単なる既製品を並べただけでは売れない時代に、「楽しい時間を売る提案の店」と理解できる。

また「カルチャアプラス」は「ライフスタイリングスクール」と名付けた新しいタイプの趣味の講座で、陶芸やラッピング、ダンスから幼児教育まで多様なメニューだ。

三井不動産では「ららぽーと横浜」の商圏範囲はかなり広く、世田谷区から藤沢市に及ぶとみている。
かつて「第四山の手」などと呼ばれたこの地は高学歴、高収入の上質顧客が日本でもっとも多く居住するエリアでもある。
まだ開店人気が続いており、一度足を運んだ消費者がどれほど定着するかは未知数だが、「モノを買う場」ではなく「楽しい時間を買う場」という作り手側のメッセージはかなり浸透しているという印象を受けた滑りだしである。

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『老舗が存在を示せるか』

070307_123716_1上野松坂屋が大掛かりなリニューアルをしたというので行ってきた。
折しも大丸との提携話が決まり退潮の百貨店業界の再編が現実問題となった時期である。

今回のリニューアルは松坂屋自身の再生とともに沈滞ぎみの上野の活性化とからめたいという狙いがある。
上野駅がJR東日本の「駅ルネッサンス」計画により、東北上越新幹線の始発駅を東京駅にとられて以来の乗降客落ち込みに歯止めがかかったとはいうものの、都心に次々に話題の商業集積がオープンする中にあって、上野は取り残された感がある。
それだけに、今回の松坂屋リニューアルは町全体からも期待を持って受け止められている。

先ず新館一階を中心にまちあるきの延長で楽しめるような雑貨店やジューススタンド、ベーカリーなどカジュアル感覚な店を並べ、下町の民芸品や上野界隈の美術館のミュージアムグッズなどの売り場を強化した。
各売り場の商品ブランドも入れ換えた上、催事では江戸以来の伝統工芸品の即売展示など「下町ショッピングの核」という印象を前面に打ち出している。
しかし、食品売り場を除けばあまり集客力が増したという印象は受けず、顧客層の若返りという課題も残る。

老舗が、果たして街でどんな役割を果たせばいいのか。
明確な解決策を見出だせないリニューアルだと感じた。

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『「大夫」を楽しむ講座』

070304_simabara京都の島原と言えば祇園などとならぶ芸舞妓の花街だ。
一見さんお断りのお茶屋さんの世界を探訪する講座に参加してきた。

これはJCBがゴールド会員に向けて行う「楽洛キャンパス」という講座の一貫として行われたもので、10日間にわたり京都の歴史や文化について著名な講師から授業を受けたり非公開の文化財を見学しようというものだ。
大夫の体験は島原の置屋「輪違屋」で行われた。
島原には現在4人しか大夫がいないそうだが、研究家の解説の後、新撰組も通ったという京都市有形文化財の建物の見学、そして如月大夫の舞や弦の実演を見学した。

島原の花街は京都の他の花街より古く室町時代に起源があり、大夫は従五位の称号をもち御所で天皇への謁見も許されていたという。
江戸吉原のおいらんと一緒に理解している人が多いが、大夫はあくまでも芸の道一筋にこどもの頃から厳しい稽古を積んだ人だけが受けられる称号だ。

この講座に集まった人は30人、定員いっぱい。
見たところほとんどが団塊の世代で関東からの参加者も少なくなかった。

「学び」が 団塊マーケティングのキーワードだ。

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『中高年満開! らん展』

070302_rannten東京ドームで今年も恒例の「世界らん展」が開かれ、連日大盛況だった。
25か国・地域から10万本以上のらんが集められた。


私が注目するのは花以上に集まっている人たちだ。

ほとんどが中高年、7割が女性、しかもグループ。
この人たちを集める最大級のソフトこそ花なのである。
おそらく野球とはあまり関係なさそうな人たちんでドーム球場が膨れ上がるという仕掛けは何度見ても感心する。

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『国立新美術館』

六本木にこのほど誕生した国立新美術館に行ってきた。
日本で五つ目となる国立のこの美術館は収蔵品をもたず、展示スペースを提供するだけという新しい形式のものだ。
言い換えれば自由な発想で企画展をタイムリーに仕掛ける機敏性も求められることになる。
建物は巨大なアトリウムがあり、ガラス張りで開放的なモダン建築でここを散策したりするだけでも時間がたつのを忘れる。
六本木には深夜まで開いている森美術館に加え、まもなく六本木ミッドタウンにサントリー美術館もオープンする。
循環バスを走らせたり、上野地区の美術館が月曜日休館であることを睨み、火曜日休館で統一するなどこれまでにない利用者の目線も感じられる。
中高年美術館通い族取り込みに力が入る。

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『日本橋に登場!プラネタリウム』

東京日本橋の三越本店前に昨年暮開業したプラネタリウムに行ってきた。
今年六月末までの期間限定の興行だ。
「日本橋再生計画」の一環として集客施設をつくろうという試みだ。
題目は「星空の贈りもの」と、宮本亜門演出「北斎の宇宙」である。

リクライニングシートで360度に展開される美しい星空を眺め幻想的な音楽を聞いていると引き込まれて行く感覚になる。
以前のように星座を覚えるという学習的要素はすっかり陰を潜め、ファンタジーな世界を楽しんでもらおうという娯楽的色彩が強い。
まあはっきり言って一度見れば十分。
この手の娯楽はテーマパークのアトラクションでほとんどの人が体験済みだから二度行く人はまずいないだろう。
そのあたりは、主催者も承知のすけ。半年たったらとっとと消えうせるという縁日のお化け屋敷的興行だ。
製作者の自己満足を客に押し付ける不快感が許せない。
映像技術だけに頼り、ストーリーの欠如、抽象的コメントのナレーションは底の浅さを感じさせる。

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