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『トレンディスポット 池袋』

091205_143958091205_132503都内の商業スポットで最近注目される池袋を見てきた。
まず三越閉店後に「日本総本店」と銘打って大型店をだしたヤマダ電機、そして東京メトロが建てたファッションビル「エソラ」、また既存店では西武百貨店のリニューアルである。

何と言っても大変な人出はヤマダ電機日本総本店だった。
あのガラガラだった三越池袋店に取材でよく出かけていただけに,まったくの様変わりにはア然とさせられた。要するに不況で客足が伸びなかったのではなく、三越がだらしなかったということなのだ。
ファッションブランドばかりを追いかけ顧客ニーズに合わない店をつくり、売れないことを不況のせいにしてきたツケが今日の百貨店崩壊の最大の原因であることに、心ある百貨店マンは気がついている。
世の中の売れ筋である液晶テレビ、ケータイ、ゲーム機を買うため、いまどき三越に行く人などいないではないか。
こうした商品をすべて取り揃えたヤマダ電機に人が集まるのは当然なのだ。

次は「エソラ」である。
民営化後、小売業に目覚めたJR東日本に続けと表参道で「エチカ」を成功させて池袋で第2の「エチカ」をオープンさせ、その上屋に8階建てのファッションとレストランの施設を作ったが、これはだめだ。開店ブームがされば閑古鳥の運命だ。
余りにもワンフロアの面積が狭く、各階に収容しているテナントは3店から4店ほど、これでは消費者に選択肢を提供できない。わずか数店みては目まぐるしくエスカレーターで上の階に移動して行くという動線は疲れるだけだ。レストラン利用の客はエレベーターで上層階に直行してしまうから、途中階のテナントは短期で目まぐるしく変わるだろう。

いちばん変わり映えがしないのは西武百貨店だ。
今回は地下の食品売り場の改装だったが、まず店全体で言えば、ボーナス商戦の週末なのに主力のブランド街は目も当てられないほど閑古鳥だ。
不況だというならあのヤマダ電機をどう説明する。
衣料品の売り場もバーゲンを打っているのに人だかりもない。
さて食品だが、惣菜の充実とグループのシナジー効果をあげよ、というセブン&アイ側の要請でプライベートブランドであるセブンプレミアムの売り場の拡充がはかられたが、売上に結び付いたとは言えない。
たしかに価格指向は顕著だが、わざわざ都心の百貨店に来る客はセブンプレミアムに飛びつく人達ではあるまい。
百貨店はあまりの不振の中で自信喪失、自らの客が見えなくなっていると感じた。

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