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『赤紙仁王尊をご存知ですか』

100106_130630100106_125732まず写真を見て頂きたい。
この真っ赤な紙を無数に貼付けた「物体」。
中身は実は仁王尊だ。
場所は東京田端。
東覚寺という寺の前の阿吽の位置に、二体の石造りの像がこのような格好で立っている。
数年前道路拡張で石像を移動させる時だけ赤紙を剥がしたが、その時の貴重な写真がもう一枚である。
人々が自分の悪い患部と同じところに貼った赤紙を勝手に剥がしてはならないので、寺関係者さえどんなお姿か知らなかったというから貴重な写真なのだ。

石仏仁王の背銘に「施主道如宗海上人東岳寺賢盛代、寛永十八辛巳天八月廿一日」と刻まれている。西暦1641年より露仏で立っていることになる。仁王は、本来清浄な寺院の境内を悪から守る金剛力士として山門の両側に立ち、仏法僧の三宝を守護するものであるが、この赤紙仁王は当時江戸市中に流行していた疫病を静めるため宗海上人が願主となって建立されたもので、いつのころからか赤紙(悪魔を焼除する灰の色)を自分の患部と同じ箇所に貼って病気身代りと身心安穏を願うようになったという。

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