『ローリーズ』

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交通渋滞でクルマが動かない。
ロサンゼルスのダウンタウン、クリスマス前の週末のことだった。
観光客らしき人は少数派。地元ロサンゼルス市民が次々に着飾り、家族連れやグループでやってくる。
プライムリブの名店として知られる「ローリーズ」である。六本木にも出店、日本でも知られるようになった。
食前酒をソファで楽しむ待合室からもうすし詰め状態。
ようやく用意された席に着く。
あちこちの席でハッピーバースデーやクリスマスソングが聞こえてくる。陽気なアメリカのレストランでも飛び切りの明るさだ。
ウェイトレスが大袈裟なアクションでサラダにドレッシングをかけて喝采をあびる。
さらにまるのままやきあげた肉塊登場。それを客の前で切りわける。
普通サイズで400グラム、それに山ほどのポテトなどの付け合わせだ。
柔らかい肉はたしかに上手い。
しかし料理の上手さだけでこれだけの人を集めているとは思いにくい。
客のハレの気分に応える店づくりこそなによりのスペシャルメニューなのだ。
サンタクローススタイルの合唱隊が各テーブルを回り盛り上げる演出こそ集客ソフトである。

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『ヤマダ電機、大阪城本丸へ迫る』

060304_095718060304_095125全国のロードサイドなどに大量出店し売上高1兆円をあげ日本一の専門店に成長したヤマダ電機が大阪の都心難波に大型店「LABI」を3月10日にオープンさせる。
大阪の「アキバ」にあたる日本橋とも至近距離だ。
東京の秋葉原がヨドバシカメラの進出で雰囲気から客層まで大きく変わったように、電気街を変え、なにより難波駅の裏側の寂しかった地域に人の流れができることは間違いない。

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『映画「燃ゆるとき」』

中井貴一主演の映画「燃ゆるとき」を見た。
アメリカでカップラーメンを売り込む企業の話だ。
いかに現地の人たちと融和するかがストーリーのテーマである。

かつてホンダのオハイオ工場に取材に行ったことがある。
日本国内の工場と同じように白の制服に身を包んだスタッフがミーティングをやりカイゼン提案を繰り返していた。
班長の一人の女性に聞いた。
「あなたが作っているクルマはアメリカ車ですか、それとも日本車ですか?」
彼女は即座にこう応えた。
「もちろんアメリカ車よ。だってここはアメリカ、私たちはアメリカ人、部品だってアメリカの会社が作っているわ」――。

日本企業が地域に根差すとはこういうことなのかと思ったものだ。
ひところ深刻だった日米自動車摩擦が緩和したのはまさにこういう企業の努力があってのことだ。
この映画を見て舞台となったアメリカカリフォルニア郊外のオレンジカウンティには、同じような日系企業がたくさんあることを思い出した。

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『内堀醸造』

岐阜県八百津町にある内堀醸造の新春講演会に行ってきた。
この会社には毎年新春に行って従業員に一年の見通しを話し、励ましてくるのが恒例だが、通い始めた十年前と比べて従業員数は倍増、毎年集まる人の数をみると、この会社の成長がなによりよくわかる。
創業130年というこの会社は近年ずっと二桁成長を続けている。
そのきっかけは小売りへの進出だった。
もともとはマヨネーズなどの原料の酢のメーカーだったが、「美濃の特撰酢シリーズ」などこだわりの家庭用の酢が「いいものを少しだけほしい」という消費者の支持を集め、売り上げを伸ばしてきた。さらに名古屋高島屋を皮切りに樽の酢を量り売りにする「オークスハート」という直営店舗がたちまち全国8店舗に広がり収益に貢献するようになっている。

「小売りをやるようになり毎日多くのお客さんと直接接することができ、顧客ニーズに敏感に反応できる会社になりました。現在長野県にアルプス工場を建設中で、さらなる発展を期しています」と内堀泰作社長は語る。

いまから来年の新春講演会が楽しみだ。

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『東大門』

051219_165030_M若者のメッカ ソウル東大門市場は深夜から早朝に賑わいのピークを迎える世界的にも珍しいマーケットだ。もともと東京日本橋や大阪船場のような繊維問屋街。地方の小売業が一日の商売を終えて夜間に仕入れに来られるようにと便宜をはかったことから、こんな時間帯の営業が定着したという。
いくつかある若者向けのファッションビルのひとつ「 ハローエーピーエム」は若い女性のグループやカップルでごった返していた。
東京渋谷のファッションビルを思い起こさせる大音量の音楽と喧騒が特徴だ。
商品は衣料品と小物雑貨が中心。モノを買いに来たというより、遊びに来たという若者たちで朝までにぎわっていた。

いかに賑やかし空間に人は集まるか。
カギは舞台の設定にある。

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『美空ひばり記念館』

051213_145540_M京都嵐山にある美空ひばり記念館。
冬の夕方、私一人の貸し切り状態だった。
昭和の大歌手ひばりの生い立ちから活躍の足跡をたどり、懐かしいステージを映像で見せている。最後のあの伝説の東京ドームコンサートに着たドレスや、自宅応接間の再現などひばりファンなら一度は訪ねたいという場所に違いない。
そう、「一度は」なのだ。
亡くなってすでに17年、ひばりファン自体が高齢化している。
急に往年のひばりを知らない若い世代がどっとやってくるとは考えにくいだけに、この記念館も長期的に集客対策が必要になる。
「一度行った人を、もう一度行きたいと思わせるソフト」とは何か?
石原裕次郎、北島三郎などゆかりの地にある類似の博物館も同じ悩みを抱えているはずだ。

バーチャルなデュエットだとか、浜松花博で人気を集めた睡蓮の館でクロード・モネ夫人のレシピメニュー再現のレストランなどがヒントになるはずだ。
展示物はいまさらそうは増えないだけに、知恵による集客が求められる。

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『大河内山荘』

051213_133037_M百人一首で知られる小倉山の山麓に昭和初期の名優大河内傳次郎が30年の歳月にわたりこつこつと作り上げた風光明媚な庭園。
6000坪におよぶ敷地内は四季折々のうつくしい表情を見せてはくれるが、いかんせん拝観料は一人1000円である。
お客の好みなどお構いなし抹茶つきで一律この金額だ。
見たい人にだけ見せてやる、別にプライベートな施設だからいくら貰おうがこっちの勝手ではないか。
丹下左膳にそう言われれば、こちらはただただひれ伏すのみだ。

しかし、である。
観光京都全体の視点にたてば、せっかくの観光資源をもっといかすというマーケティング発想があってもいいのではないか。
楽しませる工夫、また来たいと思わせる仕掛けもなく、ただ庭を見せて一人から抹茶をつけるから1000円よこせは、情け容赦のない丹下左膳のような気がしますが、いかがでございましょう。

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『年末はコレ!都はるみコンサート』 12月23日

毎年コンサートや芝居、ミュージカルなどをたくさん観ているが、年末らしいのはやはり都はるみコンサート、NHKホールで開かれた今年最後のコンサートは「サヨーナラサヨーナラ元気でいてね」というお決まりの熱唱で幕を閉じた。

私は彼女のコンサートを自らの講演の手本と考え毎回興味深く見入っている。
小さな体を大きく見せる迫力、おなかの底から発声するはるみ節、そしてなによりも聞いている人を元気にさせる魅力を私も見習いたいと思う。
歌と私の経済講演はジャンルは大きく異なるが、聞く人に勇気を与え、聞いてよかったと思ってもらうという意味では少しも変わらないと思う。

私もまた今年も全国で大勢の人に話を聞いてもらった。来年もまた聞きたいと思って頂けるような話をするため努力したいと思う。

都はるみの元気をもらうと私も頑張るぞという気持ちになるのである。

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『京都』 12月14日

051213_171400_M盆地京都の冬は底冷えが厳しい。
以前京都観光連盟の講演に行った時、「私たちは決して京都の冬は寒いとは言わないようにしているんです。聞かれたらそうでもありませんよ、と答えることにしております」という話を関係者から聞いた。
観光で食べている街だから閑散期は作りたくない。春から夏、秋にかけては四季の自然、食べ物、あるいは祭りと様々な呼び込み手段はあるし、なにより修学旅行という強い味方もある。しかし冬は仕掛けのマーケティングが求められる。
そこでこの冬新しく始めたのが「嵐山夢灯路」である。
12月9日から18日まで阪急嵐山駅から渡月橋、宝厳寺や野宮神社、大覚寺周辺を含む延べ5キロをおよそ2500基の照明で照らす。
雅楽やクラシックの演奏も催し、地元商店街は営業時間を延長する。
花灯路は閑散期の集客策として2003年に東山で始まり二年続けて100万人以上を集客する実績をあげており、夜間の観光客が少ない嵯峨嵐山でも開くことになった。
日がくれるとたちまち底冷えが身に染みるというのに、昼間以上の人々が繰り出してくる。

観光は自然の恵ではなく人間の知恵なのだ。

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『表参道駅が大変身「エチカ」誕生』 12月3日

051202_163537_M東京メトロの表参道駅が大改装を終えて、12月2日、駅と地下の二語を掛け合わせた「エチカ」という名のショッピングアーケードとなってオープンした。
改札内にはファストフードや「紀伊國屋」のミニスーパーなどが出店、さらに改札の外にはワインを飲んだり食事もできるフードコートやベーカリーも入り、店らしい店を展開する気もなかった営団地下鉄時代とは打って変わって、「商売やる気満々」をアピールしている。
民営化から一年、東京の地下鉄は将来の経営見通しは暗い。
明治通り地下に建設中の13号線の後は大きな新線の計画はない。
通勤客の減少、通学定期利用者も減る。JRなら中高年をターゲットに旅行提案も出来るが、所詮は山手線の中で勝負している東京メトロでは「旅提案」といっても現実のは難しい。
そこにこれからの生き残りを賭けた「表参道の勝負」の意味がある。

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『バンコク』 11月27日

久しぶりにタイのバンコクを訪ねた。
私にとっては10年以上前に日産自動車と花王の工場の取材をして以来だ。
街はこの間大きく変わっていた。
97年のアジア危機で高層ビルは建設途中のままで工事中止に追い込まれていたが、その後の経済復調で工事は再開、次々に偉容を現した。
なによりも街の景色を変えたのは高速道路と地下鉄の整備である。
もともとバンコクは地質が軟弱なため、地下鉄建設などには不向きで、世界最悪の交通渋滞で知られていた。
しかし日本の建設会社の技術協力もあって高速道路に地下鉄、さらな高架鉄道などの整備が急速に進み都市インフラはかなり良くなった。
ただ、このところの経済発展でバンコク市民のマイカー保有率が急激に上昇しているため、道路網の整備がまだ追い付かない状態だ。
そのため渋滞自体は依然バンコクの悩みとなっている。

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『プーケット』 11月24日~28日

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プーケット北方のバンガー湾は突き出た岩山のような島が点在し、そこを縫うように走るクルージングは素晴らしい。およそ40分沖合にでたところにあるのが一番の人気スポットである『ジェームズ・ボンド岩』だ。
映画『007ー黄金銃を持つ男』のロケ地で大きくクサビを海に打ち込んだ岩はたしかに奇岩ではあるが、だからといって特別すばらしいところというわけでもない。
それでも『ジェームズ・ボンド岩』いう「いわれ」があるから、世界各地から人はあつまるのだ。
「街おこし」に映画のロケ地誘致を、という動きがいかに大切な「集客ソフト」つくりかというよい例だ。

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『プーケット 植樹』 11月25日

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051126_112407_M<灼熱の太陽、エメラルド色の海、のはずだった。
南国のリゾート地は乾期にも関わらず着いた当日は雨でくすんでいた。

04年暮れのスマトラ沖地震大津波で被害を受けたプーケットの被災地に植林をし、合わせてこどもたちを少しでもなぐさめようというツアーをイオン環境財団が企画、私も参加することになった。

以前から岡田卓也理事長と懇意にしており今回もお誘いを頂いた。
2年前カンボジアアンコールワットの植林ツアーに参加しているので今回のプーケットが二度目の参加となる。

今回の植樹ツアーには現役のイオングループ社員は自費有給休暇をとって参加、また定年退職者は夫婦同伴、さらに取引先などからも加わり現地の人も合わせて530人あまりが参加した。今回は津波の被害が激しく塩害で樹木を失ったプーケット北部のTHACHAT CHAI SCHOOL(プーケット県ーターチャイチャイ)という小学校の11200平方メートルの面積にマツやゴムなど4500本あまりを植樹した。当日は雨も上がりようやく南国の日差しが顔をのぞかせた。
そのあと地元の小学生と綱引きやサッカーをして交流を楽しんだ。

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『湘南モールフィル』 11月13日

syounan051113_133606_MJR東海道線の藤沢駅と辻堂駅のほぼ中間の線路際に2003年にオープンしたショッピングセンターが「湘南モールフィル」だ。
大和ハウス工業の子会社がディベロッパーとなり、食品スーパー「三和」、大和ハウス直営の「ロイヤルホームセンター」、玩具の「トイザらス」、家電の「ノジマ」、実用衣料の「パシオス」の五店を核に、地元のニーズが高いペットや家具などの専門店100店あまりを配している。

店舗面積はおよそ3万5千平米、5キロ商圏に高額所得者や子育て世代が50万人住んでいる。駐車場は2000台あまりとこのレベルのショッピングセンターとしては多い方ではないが、クルマと同じくらい自転車で来る人が多いのが特徴だ。
開業した2003年、年間800万人を集めて注目された。
というのも、大和ハウスは地方の小規模商業施設の開発では実績があったが、都市近郊でこのような大型物件に取り組んだ最初のケースだったからだ。

日本ではアメリカとは異なり、ディベロッパーではなく百貨店やスーパー自らが土地を確保して商業施設をつくるケースが多かった。
住宅開発を本業とする大和ハウスが住民の暮らしという視点でショッピングセンター開発に本格的に乗り出すことは、意味があると考える。

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『くずはモール』 11月4日

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京阪電鉄の樟葉駅前にあった「くずはモール」が隣接していた松坂屋撤退跡地などを活用して一気に売り場面積四倍の五万平米のショッピングセンターとなって05年春リニューアルオープンした。
かつてダイエーとイズミヤの総合スーパー二店舗が核であった本館には京阪百貨店が入居、ユニクロから百貨店まで、ペットの運動場から「路面にしかでない」というこだわりレストランまであらゆるニーズに対応できるショッピングセンターをデザインした。

72年、最初に「くずはモール」ができた当時の商圏人口は25万人前後、その後人口は四倍近くに増えたのに店は対応できず、既存固定客は高齢化していた。
今回の大改装でヤングや子供を対象とする店が大幅に増えたことで顧客対象は広がりひとまず順調な船出と言えそうだ。
京阪電車は大阪淀屋橋と京都出町柳を結んでいる。
もしダイレクトに梅田や京都河原町に乗り入れていたら両方の繁華街に沿線顧客を引っ張られたはずだが、幸か不幸か少しはずれているため沿線中間に位置する「くずはモール」は顧客流出を免れ、逆に沿線から人を集める可能性が高い。アメニティがよく休日の滞在時間が長くなりそうなショッピングセンターで好調はしはらく続くと見た。

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『大阪万博記念公園』 11月3日

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愛知万博の三倍の人を集めた大阪万博会場跡はいま自然豊かな公園となっている。
70年万博終了後、その会場を緑に包まれた文化公園にする整備が始まった。
260ヘクタールの広大な敷地の中でも中心となる自然文化園では、生態的に自立した森を再生するという先駆的な試みがなされ、100ヘクタールの敷地に260種60万本の樹木が稙栽された。いまでは100種以上の野鳥が観察され、たくさんの昆虫や魚が生息している。

また日本庭園も手入れがよく色づいた木々と松などのコントラストが美しかった。
公園内には「国立民俗学博物館」や「日本民藝館」などの文化施設もあり、休日の一日を十分に楽しむことができる。
伊丹空港からモノレールで15分ほどというロケーションも考えると、大阪に用事があった時ついでに寄るにはお薦めのスポットだ。

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『三重県津に港が出来ました』 10月27日

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三重県の港と言えば工業港として四日市港が知られていたが。「県庁所在地の津に港があったかな」と私も半信半疑だった。
行ってみて納得。
今年2月にセントレア中部国際空港開港に合わせて、高速船シャトル運航のために新しく作られた施設で空港便専用岸壁なのだ。一時間に一便、40分で空港へと結ぶ。
便利なため今の所利用者も多いという。
港の無料駐車場はいつも満車状態。
津の中心部から「みなとまち」と名付けられた港まで道路も新設されていた。
穏やかな伊勢湾を快適に移動、しかも船着き場から段差もなく空港チェックインカウンターへ一直線。
セントレアの集客の工夫がここにもあった。

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『民間人出身中学校校長』 10月24日

杉並区立和田中学校校長でリクルート出身の藤原和博氏の講演を聞いた。
氏はある日偶然に自分の子供の中学校公民の教科書を読み、いかに面白くなく無味乾燥な記述であることに驚き、これでは子供たちが社会に関心を持たなくなるのも当然と考えた。そして「よのな科」という授業の必要性を著書に書き、教育委員会のアドバイザー的立場からついには民間人出身の校長となる。
問題意識は私もまったく変わらない。
このホームページに『こども社会科教室』を連載しているのもそのためだ。
だいたい子供の社会に対する知識欲と学校のカリキュラムがあまりにも乖離していること。さらに教えている教職員が実体経済を経験したことがほとんどないことが問題だ。
藤原校長は、父母を中心とした民間人が教えるチャンスをつくり社会体験を教室に吹き込めば子供たちも教科書の中の世界ではなく、経験的知識として身につけてゆくと考え実践しているという。
単なる一中学校の実験に終わらせず、全国でなぜそういうことが出来ないのか。
文科省の役人や大学の先生といった世情に疎い人たちではなく、一般企業人も参加して日本の公教育のあるべき姿をもっと議論するべきだ。

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『繁盛!QBハウス』 10月21日

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郊外にあるわが街、横浜戸塚駅の改札口近くに「10分カットのみ1000円」で急成長する「QBハウス」がオープンしたので行ってきた。
息子がなぜか大ファンになって一人で何度か行ったが、いつも店の外に表示される信号式待ち時間表示ランプは「赤」とのこと。そこで平日の昼前のいちばん空いていそうな時間帯を選んで行ったつもりだったが、やはり「赤」、本当にお客は多いようだ。
自販機で千円のチケットを買って椅子というよりは止まり木に腰をあてて待つ。この止まり木がセンサーになっていて外の「信号機」の色を表示、道行く人に待ち時間の目安を伝える。いくら散髪時間は十分でも待ち時間が一時間だったら勤務中の営業マンがちょっと立ち寄るというわけにはいかない。「時間が読める」タイムマネジメントを導入したことがこのビジネスモデルを成功に導いた。
カット時間七分、髪の毛をエアーウォッシャーと呼ばれる機械で吸い取り軽くクシでとかして十分である。
一時間かけてひげそりから洗髪まで、場合によっては耳かきまでしてくれる旧来の理髪店と比べればサービスのレベルは低いかもしれない。
だが単なる格安だから客が集まるというわけではなく、「時間が読める」という付加価値が評価されていることに注目すべきである。

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『北海道移住フォーラム』 10月8日

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土曜日の午後、東京大手町で開かれたシンポジウムに、中高年の夫婦が800人の会場に入り切れないほど集まった。
老後都会を離れて地方で暮らしたいと考える人たちがいかに多いか改めて実感した。
ロビーでは道内13の自治体から役場の職員が出て、地元のパンフレットを配るとともに体験移住を呼び掛けていた。

参加者はメモを取りながら本当に熱心。
現役時代の仕事を生かせないか、という質問が集中していた。

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『心斎橋そごうのお勧め商品は「楽しさ」』 10月4日

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14階建て、売り場面積およそ4万2千平方メートル。
破綻から再生したそごうが守りから攻めに転じるきっかけにしようと満を持して完成させた大阪『心斎橋そごう』に行ってきた。
これまでの百貨店と比べて相当尖がった店だ。
最上階の劇場は日替わりで様々な催しを演じ、地域文化振興と、なによりこの館に人を呼び込む『見世物小屋』の役割を果たす。
上層二階に展開する昭和初期をイメージした高級雑貨を扱う店を並べた『レトロ商店街』はさながら大人のテーマパークだ。
ブランドブティックがずらりと並ぶ一階は二階までの吹き抜けで、周辺の心斎橋の高級感あふれるブランド街との回遊を見込んでいる。
楽しくなければ百貨店じゃない、というスローガンにふさわしい必見の店である。

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『蝉しぐれ』なかなか感動もんです 10月1日

藤沢周平の傑作『蝉しぐれ』が映画化され10月1日から公開されている。
二時間半飽きさせない丁寧な作りの作品だ。
海坂藩の下級武士の家に育った文四郎と幼なじみのふくとの淡い恋と藩の世継ぎ問題に翻弄される二人の数奇な運命を描いている。
監督の黒土三男氏は構想実に15年でこの作品を完成させた。ひとつひとつのシーンに監督の神経が行き届いており、生きるとはなにか、愛するとはなにかを見る人に訴えかけている。文四郎の悲しみに耐え生き抜く姿を市川染五郎が好演、緒方拳、原田美枝子、大滝秀治といったキャスティングも絶妙で一見の価値は十分ある。

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『イタリア日記⑦』

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プラダやフェラガモ、グッチなどビッグネームのブランドと品揃え、価格とどれをとっても高水準のアウトレットに行ってきた。

ミラノから一時間半ヨーロッパ屈指のリゾート地コモ湖近くにあるアウトレットだ。ほんの少し国境をまたぎ通貨はスイスフランである。

アメリカのようにアウトレット乱立ではなく、ここはヨーロッパ中から売れ残り商品が戻ってくる「地の利」に加え夏のセールの後で商品量も多い時期にあたったようで、一行満足至極の表情だった。

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『イタリア日記⑥』

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旅の最終目的地はミラノ、ファッションブランドのメッカだ。かつて家内制手工業の伝統があったこの地は繊維産業には向いていた。型紙を起こし、糸を紡ぎ、染めて、織り込み、販売まで多くの工程を分業しながら作業する必要がある繊維産業にチームワークの風土は向いていた。
フェラガモにしてもグッチにしても一流のデザイナーがブランドの顔ではあるが、それを支えるチームワークや情報発信のソフトウェアをその地域が持っていることが重要なのだ。

ブランドにひときわ興味を示す日本人の来街者は多く、この町の年間海外観光客800万人のうち600万人を占める。日本語学校も市内に多いという。

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『イタリア日記⑤』

050917_183507_Mピサの斜塔

フィレンツェからピザ経由ミラノへバスで向かう。
わざわざピサをまわるのは斜塔が斜めだからだ。
これが真っすぐ建っていたらおそらくビサの街をわざわざ訪ねようという人はいないだろう。
塔が斜めに傾きだした時多くの人は困ったと頭をかかえたはずだ。
しかしいまとなれば真っすぐの塔など誰も望んではいないだろう。

これは商売のヒントになる。
災い転じて福となすチャンスととらえるセンスである。

なんの不安材料もなく順風満帆の経営なんてあるわけがない。
そこでなんとかうちの欠点を特徴づけに使えないかと考えることが重要だ。

逆転の発想がポイントだ。

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『イタリア日記④』

050916_205609_Mローマからフィレンツェへ

メディチ家の富にあらためて溜息。ウフィツィ美術館や大聖堂、貴金属店がならぶポンテ・ベッキオは日本人観光客でいっぱいだ。映画『情熱と冷静の間』ヒット以来の現象だという。

それにしても自国ライセンスのガイドを雇わなければ観光もさせず、街に公共のトイレを設置せずバールを利用させたり、観光客がジェラートを買うと10ユーロ以上の巨大なものをまず売り付ける『イタリア人の観光客からむしりとろうという姿勢』は、老醜大国として大いに反面教師としたい。

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『イタリア日記③』

050915_184639_Mスペイン広場もトレビの泉も大変な人出だった。
「コインを一枚投げ入れると再びローマに来られる。二枚投げると好きな人と結ばれる、三枚だと別れられると言われている」

この「言われている」が世間にはなんとたくさんあることか。
ストーリーマーケティングとして見習うべき仕掛けだ。
「実らない」と訴える人はいない。
みな嬉々としてやっているではないか。

不況なのではなく、仕掛けが足りないだけなのだ、

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『ニュー秋葉原』 9月21日

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秋葉原は今年世界でもっとも変わった街かもしれない。
新しい鉄道『つくばエクスプレス』が開業、インテリジェントビルが林立し、駅前には百貨店とも見間違うヨドバシカメラがそびえる。
この日本最大級の家電量販店はいまやタワーレコードから書店、レストラン街までもかかえるが、これまでの駅の西側の家電の街とは反対側にあたる東側に人の流れを作ってしまった。いつのまにかヨドバシカメラ側改札口の方が中央口となり、街は表と裏が完全にひっくりかえってしまった。
もともと外国人の来街者が多い街だったが、ますます増えた外国人をこのヨドバシカメラが吸引、日本有数の国際的な地名度の店になっている。

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『シンデレラマン』 9月21日 

久しぶりに感動的な映画だった。
世界恐慌で失業者があふれる時代、三人の子供をかかえ貧乏のどん底にあったジミー・ブラドックが世界ヘビー級チャンピオンになり人生一打逆転の勝利を収めるという実話に基づいた映画である。
生活苦の中から必死にはい上がろうとパンチに耐える様子は、文字どおりハングリー精神にあふれたもので観ている者を引き付ける迫力があった。

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『イタリア日記②』

『ローマは一日にして成る!』

050915_172133_M今日一日でローマを全て見てやろうという意欲的なスケジュールで朝早くから飛び出した。
まず『真実の口』は朝一番で行列なし。
すぐに『コロッセウム』。
さらに『フォロロマーノ』、『トレビの泉』が昼まで。
午後は『バチカン』、夜は『カンツォーネディナー』。なぜか知床旅情まで歌ってくれた。さすが世界遺産の国?

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『イタリア日記①』

9月14日、雲一つない秋晴れのローマ空港に成田発アリタリア航空機が舞い降りた。
『西村晃と行くイタリアマーケティングツアー』の一行40人は元気にローマの地を踏んだ。

早速マーケティングを考えるテーマが私たちを迎えてくれた。
メンバーの中で幼児を連れて参加して下さったKさんが「機内のビジネスクラスサービスで預けたベビーバギーカーを返却されないまま飛行機を降りてしまった」という。
私たちは当然荷物と一緒に出てくるか、気がついたキャビンアテンダントが持って来るだろうとグループで待っていたが、来ない。
やむなく添乗員を空港に残し後処理を託したが、アリタリア航空は「タグがない預かり品は責任を持てない」の一点張り。果たして誠意をもって探しているかも疑わしい。

結局翌日新しいものを買うはめとなった。

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『成田エクスプレス車内にて』 9月14日

本日よりイタリアマーケティングツアーです。全国から集まる40人との感動の旅。
現地でケータイで執筆、帰国後更新します。

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『高知城』 8月30日

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数年前訪ねた時と比べて入場者が増えたと実感した。
高知城は『千載一遇のチャンス』を活かそうといま改修工事などを行い『いくさ』に備えていた。

来年のNHK大河ドラマは『功名が辻』。
山内一豊と賢妻として知られる千代とを扱った司馬遼太郎の小説がモデルだ。
この山内一豊が築城し、江戸時代の火事再建以降ずっと天守閣を失うことなく町の発展を見守ってきたのである。
歴史上の人物とはいえ信長や秀吉のように知名度が高くない山内一豊だけに、NHKは自らの名誉回復もあって徹底したホームドラマに仕立て上げてくることは想像に難くない。『おんな太閤記』『利家とまつ』の路線だ。
妻、千代の人気が高まれば、高知城下にあやかりビジネスの花が開く可能性が高い。

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『奥道後温泉』 8月27日

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8月最後の週末、奥道後温泉の一軒だけの旅館「ホテル奥道後」の玄関先に掲げられた個人客名の歓迎看板は僅か数組、客の大部分は団体旅行のバス客だった。
道後温泉は市内中心部から近く利便性はあるものの、風光明媚とは言い難く集客の目玉はあの共同浴場、『道後温泉本館』ぐらいだ。地元では日曜朝市を企画したり、狭いメインストリートを歩行者が安心して歩けるように歩行者天国にしたりとあれこれ考えてはいるが決めてとは言い難い。

その点、道後温泉より5キロほど渓谷に入った奥道後温泉は自然美を楽しめるだけまだ特徴は出しやすいかもしれない。
ホテル内にジャングル風呂に遊園地、また後背の山頂へロープウェイまで通じさせる大規模型レジャーホテルの草分けだが、どの施設も老朽化が進み、今日の少人数単位のグループにあまり評価されていないことは、あの歓迎看板に個人名はわずかで団体ツアーが大半を占めていたことでも明らかだ。

そのためホテル奥道後では、客室を改装し部屋備え付けの露天風呂をつくるなど個人客の掘り起こしを始めている。
温泉旅館は投下資本が大きいだけに顧客の激しいニーズの変化に経営の舵を切るのが大変だと思う。

確かに部屋の露天風呂は気持ち良く快適だったし、山海の珍味を並べた料理にも工夫が感じられたが、個人客は『楽しい時間を過ごすソフト演出、時間という切り口』を求めていると感じた。

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『耕三寺』 8月27日

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まるでエーゲ海あたりの風景を思い起こさせるこの風景。

瀬戸内海の『しまなみ海道』が通じる生口島にある『耕三寺』が造った大理石庭園である。
正直この寺は信仰の場というイメージはない。
博物館として宝物を展示したり、洞窟の中に地獄巡りのコースを造ったり・・・。
しかし神社仏閣と一般庶民との繋がりを深い信仰心という絆だけに限定する必要はないと私は思う。

実はこの寺は、古刹というわけではない。『潮聲山耕三寺』は浄土真宗本願寺派に属するが開山した耕三和上が落飾し得度、僧籍に入ったのは昭和10年のことだ。
和上はもともと鋼管溶接技術者で大口径特殊鋼管の製造会社を設立し成功を収めた。そして母親の安寧を願って建立したのがこの巨大な寺なのである。
書院造りの潮聲閣に五重塔、法宝殿や救世観音など太平洋戦争を挟み三十年あまりを経て建立、本堂には方便法身阿弥陀如来が安置されている。
伽藍建築15棟は国登録有形文化財となっているほか、耕三和上が買い集めた美術品はコレクションとして博物館に展示されている。そして博物館の芸術活動として作られたのが、冒頭の大理石庭園『未来心の丘』だ。広島県出身の彫刻家杭谷一東氏が設計、製作したもので広さは5000㎡に及ぶ。

『しまなみ海道』を旅する人にとって、自然環境以外にこれほどの大規模観光目的地はない。
信仰と観光は表裏一体をなすものであることは、かつてのお伊勢参りや今日の初詣をみれば明らかだ。

『宗教的テーマパーク 耕三寺』はこの地域にとってなによりの存在と感じた。

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『五代路子 ひとり芝居』 8月14日

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横浜赤レンガ倉庫で演じられている五代路子ひとり芝居『横浜ローザ』に行ってきた。
戦後から横浜で外国人相手の娼婦を続け、ついに年老いて死んだ横浜ローズの半生をたどるというストーリーだ。
横浜の地で戦争に翻弄された女の一生を描く着想の良さと赤れんがホールという舞台に相応しい題材は評価できる。
五代の熱演は多としながらも、主人公の年齢の変化による味のだしかたなど、やや単調と思う部分もあった。

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『靖国神社』 8月13日

靖国神社に参拝した。
8月13日、人は多かった。
暇なマスコミが閣僚参拝の写真一枚を撮影するため050813_124953_m_yasukuni
スタンバイしていた。肉体労働でそんな一枚の写真に賭ける知性もない浅はかな職業である。

それはともかく、若い人が「遊就館」の映画や遺品に大勢見入っていたのは新鮮だった。以前も見学にきたことはあったが、その後内容も充実していた。飽きさせず見せる工夫もなかなかのものだった。多少見方が国粋主義に偏っているのは仕方ないとしても戦争を考える材料をこれだけふんだんに提供して、それを真剣に見学する人が多いということに驚いた。

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『みくら』 8月5日

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大阪の食品冷蔵専門問屋『みくら』は『食の交響楽』がキャッチフレーズだ。
スーパーなどの棚割り提案などで魅力ある店舗を作ることをサービスの一環にしている。大阪の南茨木近くの交通の要衝にある食品冷蔵問屋『みくら』の物流センターを見学した。
マイナス最低17度を体験、外との温度差実に60度近く。まるで南極と熱帯である。
『みくら』は全国のスーパー、コンビニに豆腐に餃子、菓子にデザートなどあらゆる冷蔵、冷凍品を送る専門問屋でこの分野に関しては取扱高も増える一方、業績好調、とくに小ロットの注文にも応えられる小回りがきく企業だ。

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『福岡アジア美術館』 8月1日

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99年にできた福岡アジア美術館はアジアの現代芸術を集めたユニークな美術館でアジアに開かれた都市、福岡にふさわしい施設だ。
いまここで「大アンコールワット展」が催され人気を集めている。

カンボジアのクメール王朝が12世紀に作った寺院都市「アンコールワット」は王朝の衰退とともにジャングルの闇の中に消えてしまい、1870年に発見されたときには、世界中から驚きの声が上がった。
この地域はヒンズー教と仏教が混在しその時々の王様により崇拝する宗教が変わり、仏像などは破壊されてきた。
ただ破壊を命ぜられても地元の農民はそっといたわって地下に隠すように像を埋めた例もあるようだ。
昨年私は現地を歩いたが、ジャングルの中にかつて大王朝が君臨していた往時を偲びながら、その都市創造の源泉となった富の存在に驚いたものである。

近年カンボジアは観光人気が高まっており、こうした美術展の開催も旅行市場の拡大という意味がある。
イオングループの支援でプノンペン周辺に140校以上の学校が建てられ、子供たちが大変喜んでいたが、まだまだ産業振興に時間がかからざるを得ない。
当面は観光に賭ける国家の事情もある。
私もおすすめの観光国である。

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『キャナルシティ博多』 7月31日

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福岡の中心部に96年にできた商業施設も10年を経てずいぶんとコンセプトが変わってきた。なにしろ当初はダイエーが入っていたのである。ホテル2つを備えミュージカル劇場にシネコンもある日本でも有数の広域集客が可能な都市型ショッピングセンターなのに、テナントリーシングが戦略的でなかったということだろう。

開業以来顧客漸減傾向に歯止めがかかったのは「ラーメンスタジアム」というフードテーマパークのオーブンだったことは、いかにこの商業施設が「モノを売る」のではなく「時間を売る」場所であるかを端的に示している。

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かく言う私も時間を買いにきた。
施設内のグランドハイアットに宿泊し、開放的で緑豊かなプールサイドでショッピングセンターを眺めながらこの原稿をケータイでうっている。
夏休みである。

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『佐賀商人塾』 7月29日

佐賀市が主催する商人塾が始まった。
毎年夏に11回シリーズで開催する。
私が塾長を務めるようになって5年目、すでに卒業生は100人を越える。
地方都市の商業の衰退は目を覆うばかり。佐賀市と博多は特急で36分、郊外のショッピングセンターも増えて中心市街地は空店舗も目立つ。
佐賀市も再開発ビルを建てて復活を目指したが、結局立ち退き料だけもらって廃業する個人店ばかりで、三セクの再開発ビルは破綻してしまった。

だからこそ商店街活性化はまず人づくりと考え、商人塾はスタートした。

今年もおよそ40人。
熱心な顔が並んでいる。

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『佐野常民記念館』 7月22日

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佐野常民と言われてピンとくる人は相当歴史に強い方かもしれない。
幕末から明治にかけて佐賀藩から明治政府で要職に就き、日本赤十字社の創設に尽くした人だ。
その常民の関係資料を集めた記念館が故郷の佐賀県川副町に完成したので行ってきた。
幕末に医学や蘭学を学んだ常民を佐賀藩は長崎に派遣、国産初の蒸気船の建造を命じたり、反射炉を作って大砲の生産を命じるなど幕末にあって科学技術が進んでいた佐賀藩でも中心的な役割を果たした。
ちなみにぺリーの脅威に対抗するため、幕府は佐賀藩から大砲200門を購入江戸お台場などに据えている。
その後常民はパリ万博に日本から最初の出展をするなど国際的な活躍をするなかでアンリ・デュナンの赤十字運動を知る。そして、博愛社を創設し、これが日本赤十字社へと繋がるのである。

知名度こそいまひとつだが、明治の日本の発展に欠かすことの出来なかった人物なのである。
土曜日午前の観覧者僅かに私一人。
入場料300円で地元ボランティアが懇切丁寧に説明してくれた。

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『足立美術館』 7月21日

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息を飲む美しさ。
『細部にまでよく気を配ったメンテナンスの離れ業』とアメリカの日本庭園誌『ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング』が2年連続で庭園日本一に選んだのが島根県安来市にある足立美術館だ。
その通り細部まで刈り込まれた芝生や木々、チリ一つなく手入れが行き届いた庭と人工の滝が調和し、借景の山々とが織り成す風景はまさに美術品そのものといえる。
足立美術館は1970年、不動産や倉庫業で財をなした足立全康氏が故郷に開設した。
所蔵する横山大観の絵画コレクションの清澄なイメージにあわせて43000平方メートルの庭園を構築している。
新緑に紅葉、そして雪と四季を通して趣を変える庭園は庭師七人が常駐して管理しているが、スベアの木を常に準備するなど『日本一』を維持する努力は並大抵ではない。
島根県という地方都市にこれだけの民間美術館が存在することは驚嘆に値する。
もっと多くの人に見てもらいたい日本の財産だ。

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『ジョン・レノン博物館』 7月16日

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『さいたま新都心』のスーパーアリーナに併設されている『ジョン・レノン博物館』に出かけた。
ビートルズのメンバーだったジョン・レノンがニューヨークのセントラルパーク近くのダコタハウス前で凶弾に倒れたのは1980年12月だからもう25年も前のことになる。
ジョン・レノンの遺品やオノ・ヨーコと過ごしたレジスタンスの日々を偲ぶメッセージを集めたのがここ『ジョン・レノン博物館』である。

ここの名物は、軽井沢万平ホテルのロイヤルミルクティーだ。
ジョン・レノンがこよなく愛したと言われるレシピにもとづくメニューをほとんどのお客が注文する。
これから戦後生まれの団塊の世代がリタイアし、彼らに何を売るかがビジネスのテーマとなる。私はまさにビートルズ世代の彼らの価値観を探るヒントがこの博物館にあると考えている。

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『千歳アウトレットモール・レラ』 7月11日

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雨の月曜日だから、人が少ないのは当然なのか。
ただ年間500万人を集客目標にしているのだったら、冬はあてに出来ない北海道の野外集客施設としては夏場の繁忙期にそんなに悠長なことも言っていられないだろう。なにしろもっとも客が多いはずの一年目の夏なのだから。

最大の問題点は日本人があえて札幌からあるいは東京から『下ってまでアウトレットに行きたいか』という基本的ニーズに応えていないところにある。
それは店の数ではない。
超一級ブランドが入っているかどうかなのである。
ナイキやブルックスブラザーズやせいぜいハンティングワールド程度のブランドではわざわざ下ってまで行く必要がないからだ。軽井沢や御殿場はそこそこ都心から離れており、商圏がバッティングしないこともあって日本のアウトレットとしては一級ブランドが入っているから人気がある。しかしなまじ都心に近いアウトレットは自ら定価販売をしている店があるから一流ブランドほど入ろうとしない。

JR南千歳駅前というここ『レラ』は札幌から電車が頻発、30分の通勤圏なのだ。
アメニティはなかなかいいが、その大きなハードルをクリアできるかがカギである。

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『小樽』 7月11日

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96年当時、日本最大のショッピングセンターとしてオープン、わずか2年で崩壊した『マイカル小樽』、いまは『ウイングベイ小樽』という運営会社のもと地元スーパーのポスフールやアウトレット、シネコンに100円ショップ、家電量販店などありとあらゆる思いつくものを全て入れて必死の戦いをしている。
しかし、いかんせん15万を切る小樽市の人口に対して9万平米の店舗面積は大きすぎ、苦戦は痛々しいほどだ。

一体どうしてこんな巨艦店を作ってしまったのか。
オープン当時取材に行くとマイカルの担当者は同心円を二つ書き込んだ地図を示し、『いいですか、一次商圏は15万人ですが二次商圏である40キロ圏には300万人のマーケットがあるのです』と説明した。
確かに札幌まで含まれるからそのくらいの人は住んでいるだろう。しかしそれは住んでいるというだけで、札幌から日常的に買い物に来るとどうして考えてしまうのだろうか。
日本人は消費の際『上り志向』が強い。
小樽の人は札幌に上っても、札幌の人は下らない。
案の定2年で崩壊、いま港の淵に難破船のように横たわる巨艦。
あの得意げにマーケティング論を私に話したマイカルの人は今頃どこでどうしているだろうか。

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『太田記念美術館』 7月8日

原宿ラフォーレの裏といういかにも若者が集まる場所になんとも古風な浮世絵の美術館があることはあまり知られていない。この街とはまったく不釣り合いの静寂空間、なんとスリッパに履きかえて畳に上がり掛け軸を鑑賞したりする。作品は江戸時代の菱川、歌川一門のものが多く、扇子や団扇に描かれた美人画や七福神が中心だ。
せっかくの土地がらだからもっと外国語の説明を増やして「日本文化の発信」という位置付けをもってもいいのではと思った。

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『朝顔市』 7月7日

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東京上野の入谷鬼子母神の朝顔市が賑わっている。
沿道をずらりと粋な法被姿の売り方が元気な呼び声をかけるいかにも東京の下町相応しい風景だ。
大田蜀山人の狂歌に『恐れ入谷の鬼子母神』と言われるように、江戸時代から入谷の鬼子母神は霊験あらかたと知られ、また付近の土が朝顔栽培に適していたことから地元の植木職人が競って朝顔を栽培し明治時代は東京有数の人気イベントだった。
ところが入谷地区の発展で栽培に適さなくなり大正の時代には没落してしまう。
戦後地元の観光連盟や有志の努力によって再び脚光を集めるようになった。

持ち帰りの人はほとんどなく宅配便業者が待ち構えていて直ぐに伝票記入でお届けというのも販促効果があるようだ。

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『ランチコンサート』 7月5日

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JR川崎駅に昨年できた「ミューザ川崎シンフォニーホール」では、平日の昼12時10分開始、12時50分終了でランチタイムクラシックコンサートを開いて好評だ。
本日は『三浦はつみパイプオルガンコンサート』でJSバッハの『狩りのカンタータ 我が楽しみは元気な狩りのみ』など5曲の演奏会。女性が8割以上、男性は中高年という顔触れで会場はほぼ満席。500円ワンコインのクラッシックコンサートを堪能した。大きな施設をどう利用するか工夫が感じられた。

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『物流博物館』 7月2日

「映像で見る戦後日本の産業史 ~暮らしと生産の現場から~」と題する映画上映会が月に一度品川の物流博物館で開かれている。
今回は名神高速道路、東名高速道路、そして瀬戸大橋の建設の記録映画であった。
なにしろ過去の再現の「プロジェクトX」とはちがい、現在進行形の記録だから迫力もあるし、当時の時代背景もよくわかり楽しかった、ただ今日的な感想を付け加えるならば、きっと道路公団や本四連絡橋公団はこんな映画を作るのに相当経費をかけてキックバックも要求したんだろうなと容易に想像できて別の意味で想像を巡らすことができた。

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『イタリア村』 6月29日

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名古屋の若者に万博以上に支持されているショッピング&エンターテイメントゾーンがある。

四月に名古屋港近くにオープンしたイタリアをテーマにした商業施設イタリア村だ。もともと綿花の倉庫だった地区を所有者である名古屋港管理組合がPFIと呼ぶ民間資本を活用した社会資本整備により再開発した。
敷地面積31101㎡ 30451㎡の延べ床面積に物販53店舗、飲食10店舗を配した。中心のヴェネツィアを模した運河には現地で使われていたゴンドラを使用、船頭も現地採用、看板から電灯まで現地調達にこだわった。物販 はイタリアを中心に高級ブランドのバッグなどを集めた店からカジュアル、雑貨と様々。中でも人気は食品市場『メルトカーレ』は、ワインにパスタにチーズからすぐに食べられるデリカまでいつも人が群がっている。
事業を運営しているセラヴィリゾートはホテルや飲食店を経営してきたが新会社『名古屋港イタリア村』を設立、日本で売れそうなものではなく、イタリアで人気の商品を取り揃えることを原則にテナント誘致や商品の調達を進めている。
イタリア側も名古屋とトスカーナが姉妹都市ななったということもあり、輸出振興という面で協力的だ。

ゴンドラや馬車、カンツォーネの生演奏と ひととき日本にいることを忘れてしまうくらいに『イタリアという名前の風呂敷』で包まれたスペースだが、問題はリピーターだ。なにしろ名古屋中心部からは『下りの果て』と言っていい立地だ。花火大会に結婚式など来場動機づけを工夫しているが、二年目以降どうするか『あえて下らせる知恵』が求められる。

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『ブラザー』 6月28日

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名古屋市瑞穂区のブラザー工業が新しく作った企業紹介の場『コミュニティスペース』に行ってきた。
『当社は前期4385億円を売り上げ過去最高となりました。国内の売り上げは700億程度で、ミシンの比率は15パーセントに過ぎません。ファックスにプリンター、あるいは通信カラオケと事業範囲は広がっています。特に欧米では強くアメリカのファックス売り上げはトップシェアです。万博に世界からお客様をお招きしていますので会社を紹介する施設も必要と作りました』水野敏明館長はこう語る。

『ブラザーといえばミシン』という既製概念からすれば、今頃あの会社大丈夫か?と思っている人もいるはずだ。
それが今が最高の売り上げというのだからびっくりする。
『研究開発など一部を残して生産ラインはアジアやアメリカに移しています。当社も80年代くらいまでは大変な時期がありましたが、90年代に入りアメリカでリストラが進みSOHOビジネスで独立起業する人が増えました。ちょうどその頃からファックスやプリンターが大量に売れ始めたのです。販売チャンネルとしてオフィスデポなどの事務洋品系カテゴリーキラーや、ベストバイなどの家電量販、さらにはウォルマートなどにも食い込みました。そしてその成功体験をヨーロッパそして日本へと逆移入しています』

まもなく創業百年、進化する企業のたくましさを感じた。

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『静岡』 6月28日

日本の商業を考える時、特異な地域がある。それは静岡だ。
ここは地元の商業者が強く大型ショッピングセンターの建設を認めず、コンビニチェーンさえも展開が容易でなく本格的出店を始めてまだ日が浅い。
中心市街地の商店街は健在で近隣の百貨店とうまく共存共栄をはかってきた。
スーパー進出反対でデモ行進まであったというこの地は、地元の商店主たちがただやみくもに大型店の進出をはばんだというだけでなく、アイデンティティ溢れる経営をしてきたからこそ、住民からも一定の理解が得られたのだと思う。
その静岡市内でも近年中にイオンのショッピングセンターの進出が計画されているし、東京への消費の流出も激しい。
いかに静岡らしさを保つか、岐路に立たされている。

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『資生堂資料館』 6月28日

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新幹線の掛川駅近くに資生堂の企業資料館と、美術館であるアートハウスがある。
『資生堂アートハウス』は 1978年に設立され、2002年のリニューアルを機に美術館としての機能を高め、近現代の美術品を収集保存している。銀座の資生堂ギャラリーを会場に開かれた『椿会美術展』や『現代工藝展』に出品された絵画や彫刻が展示されている。梅原龍三郎や林武といった著名な画家の作品1800点あまりが収蔵され、この企業が芸術を大切にしてきたことがよくわかる。名誉会長の 福原義春氏は『企業は文化のパトロンとなりえる』が持論で、その言葉どおり多くの芸術家を育ててきた。

資生堂の歴史は1872年、福原有信が東京銀座に民間初の洋風調剤薬局『資生堂』を創業したことに始まる。その三男信三は欧米で化学と芸術を学んだのちに帰国、1915年初代社長に就任する。 福原信三は『ものごとはすべてリッチでなくてはならない』と述べ上質商品を世にだすことが文化であることを実践した。
また、1916年に意匠部を作り 早くから宣伝広告活動の重要性に注目していた。
東京芸術大学の学生や若手画家たちに広告やポスターのデザインを依頼したことが今日までの芸術家たちとの交流の起源である。

芸術と経済とは車の両輪、共に発展しあうことこそ理想の姿であることをこの会社の社史は記している。景気の良いときだけ思いつきのようにメセナ活動を唱えても景気が悪くなるといつの間にかそんなことを忘れてリストラに奔走する会社がいかに多かったことか。

掛川の企業資料館とアートハウスはなんと観覧料無料で運営されている。

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『デイサービスセンター』 6月21日

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9時半、迎えに行っていた三台のワゴン車がお年寄りを乗せて帰ってくる。
長岡市にあるデイサービスセンター『陽だまりの家』の忙しい一日の始まりだ。
ここは民間が運営しているデイサービスと訪問入浴を専門にしている施設である。
来所するお年寄りは一日平均20人、午前中お風呂に入り、余暇活動を楽しみテレビ体操をしてお昼ご飯だ。午後はお昼寝にレクリェーションをしておやつの後また送迎車で帰宅するというのが 平均的な毎日だ。
この他寝たきりのお年寄りをたずねる訪問入浴の利用が月にのべ200件ほどあるが、介護士、看護士など3人のチームで巡回するため人件費コストもかかるうえ、診察の結果入浴できない場合はキャンセルになってしまうなどこちらは民間企業が採算ベースにのせるのはむずかしい面もある。
『お年寄りが増えて介護疲れを感じているご家庭も多く、デイケア以上に宿泊を伴うショートステイを望むご家庭が多いのですが、私たち民間企業が申請を出してもなかなか県や市が認めてくれないのが残念です』と代表者の河野豊実さんは話す。

おそらく介護保険が適用されるため申請者が増えて管理などに問題が生じないかと役所は考えるのかもしれない。
しかし民間企業にはサービスや質が伴わなければ淘汰されるという競争原理が働き、結果としてよい企業が生き残るというメリットもあるはずだ。
社会のニーズに迅速に対応する姿勢が求められている。

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『歌舞伎教室』 6月20日

国立劇場で開かれている『歌舞伎教室』に行ってきた。
料金も格安に設定し特に学生など若い人に参加を呼び掛けて歌舞伎ファンの底辺の拡大を狙っている。
まず最初に化粧をする前の役者が初心者に舞台や鳴り物、大道具などを説明した上で今日の出し物『毛抜き』のストーリーをパワポで紹介した。

そしていよいよ本番。
素人にはわかりにくい語り口も今日は台本が手元にあるから心配ない。

みんな大満足の表情だった。
どんなビジネスでも初心者を入口でどう取り込むかが大切だ。早く事情通にしてしまえばリピーターになってくれる。
お宅の入口の敷居は高くなっていませんか?

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『ケータイ買い替え』 6月18日

このホームページの原稿はすべてケータイで打っている。ホームページに限らず最近書いている原稿はほとんどケータイだ。
『商売道具』に投資は惜しむまい、と新しい機種に買い替えた。
今回は「SH901iS」というまだ新発売から二週間あまりという最新鋭だ。
これまで使っていたFOMAは昨年6月に買ったものだから、まだ一年しかたっていないと言うべきだが、「ドコモレディ」にいわせると『一年も!』と驚かれるくらい私は化石のような遅れた存在らしい。
とにかく機能は「昨日」と違うくらい日進月歩なんだそうだ。
そんなにいばるならどこでもアンテナ三本立つようにインフラ整備するほうが先だろ、などと皮肉を言ってはならない。

とにかくまたまた分厚いマニュアルとの格闘である。
せっかく使い方に慣れたと思ったらまた新機種と格闘。これが一年に一度の買い替えでも苦痛なのにもっと短い頻度でやれという商売はやはりどこかヘンだ。しかもあの分厚いマニュアルの機能のほとんどは、一度も使わないうちに次の機種に変えてしまう。
などと愚痴っぽくここまで打つのにこれまでの三倍くらいの時間をかけてしまった。

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『仙台』 6月16日

IOI損保の仙台支店が顧客取り込みの企業向けセミナーを行うことになり、その発進式に300人あまりが参加、記念講演に行ってきた。
どんよりと曇り肌寒いみちのくは商店街のあちこちに楽天イーグルスの応援旗がはためいていた。
金融機関の淘汰、合従連衡を経て、生損保の保険業務のいりあいも進んで顧客争奪戦も熾烈を極めている。いかに法人企業に経営上の利便性を提供することで関係を繋ぎ止めるかどこも必死だ。
ひところはゴルフや温泉ツアーなどを企画していたが、さすがにこのご時勢それでは社長たちも会社を抜け出せないと「マーケティングセミナー」が増えているようで、私は今月はそんな依頼で東奔西走の毎日だ。

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『旭川』 6月12日

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旭川西武百貨店の従業員セミナーに来た。
夜の講演の前に百貨店内部を視察。
日曜日の昼下がりなのに店内は閑散としている。駅前のこの店は近年売り上げ低迷に悩んでいる。ひとつは札幌駅周辺の商業集積への顧客流出、そして郊外のショッピングセンターとの綱引きだ。
それはさておき、このバスの乗り場はまさにその西武百貨店の真ん前、長い行列ができているこのバスは昨年できた「イオン旭川西ショッピングセンター」が走らせている無料バスに乗る人たちなのだ。
百貨店の店先から郊外のショッピングセンターに行くバスに行列・・・。
皮肉な光景だ。
郊外のショッピングセンターは車利用が多いから駐車場の広さが重要なことは言うまでもないが、イオンの場合全国ほとんどでアクセスバスを無料または低料金で走らせていることも集客のポイントである。
高校生やお年寄りなど車が利用できない人もかなりいる。その人たちをちゃんと取り込めるかは長期的に大きな差となるはずだ。因みにこのバスは無料、乗車時間20分、 高校生とお年寄りで地方都市では考えられないほど超満員だった。

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『高輪 物流博物館』  6月11日

日本通運が中心となり運営するこんな博物館が品川駅近くにある。
戦後の物流の歴史をテーマにした写真展がいま開かれている。
十分なインフラの整わない中でむかえた高度成長期に、オート三輪を駆使して挑んだ当時の物流の激変期がよく描かれ興味をそそられた。
日常の風景を描いた写真がふんだんに集められているが、これは日本通運の社内誌に掲載されたものだという。
社員とその家族の日々の暮らしを通して、まだ貧しくも若々しく目を輝かせて走り続けていたニッポンそのものが見えてくる。

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『ゼー六』 6月4日

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「はい!一つ200万円(!?)』
今日も元気な頑固親父の声が響く。
大阪堺筋本町。ビルの谷間のレトロ調の喫茶店は未だにホットコーヒーが180円だ。
この店の人気商品は店頭で二個一組で売っているアイスモナカで、飛ぶように売れる。
200円だがそこはギャグの大阪、ゼー六爺さんはお客に「200万円」といいながら捌いていく。
なにわらしい名物店である。

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『宇都宮』 6月2日

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79軒が加入する宇都宮餃子の会。
当初は、地域起こしの核として知名度をあげていたのに、最近は東京のスーパーでもあるいは餃子のテーマパークでも宇都宮餃子が登場している。
ブランドとしての価値は『わざわざ現地に行かなければ食べられない』というところにあるはず。
たしかに餃子販売だけを考えれば東京に持って行ったほうが売れるに違いない。だがせっかく地域起こしの核にしようとしていたのにそれではただ餃子屋が儲かったという話で終わってしまう。
それさえも長い目で見れば飽きられるだけだ。
地域のソフト作りの戦略不足だ。

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『南九州自動車学校』 5月28日

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「少子化」、「18才人口減少」は学校経営など各方面に大きな影響を与えている。
自動車学校の経営、とりわけ地方の過疎地での経営は『黙っていれば、何もしなければ不況』であることは間違いない。

鹿児島県薩摩川内市は人口10万人あまり。
この地で今年創立50周年を迎えた「南九州自動車学校」は逆風の中でも着実に成長を遂げてきた。
『本校の創立は昭和30年、モータリゼーションが始まろうというときに川内市内最初の自動車学校として産声をあげました。ピークは昭和56年頃で年間卒業生が2500人もありましたが、現在ではその半分程度に落ち込んでいます』と有馬勝之社長は語る。
ところが売り上げはピーク時と比べてほとんど変わっていない。
こちらから仕掛けのビジネスをしているんです。企業に働き掛けて従業員の安全教育の講座の受講を勧めています。あるいは高齢者の再教育に利用してもらうように接客態度などにも十分気をつけています』
安全教育の場合、道路交通法の最新の変更点などの授業、運転シュミレーションによる適性判断、さらに実地教習までを半日または一日コースで行っている。

自動車教習所においても何もしなければ不況なのだ。
マーケティング手法が求められていることを、私は50周年記念式典で講演をしながら痛感した。

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『ルーブル展』 5月23日

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「みなとみらい」にある横浜美術館にルーブル美術館展を見に行った。
本場パリのルーブルにも3回行ったが、あまりにも広すぎていつも疲れしか感じない。
逆に日本に来る展覧会の方が、作品数が限られているだけかえってエッセンスが味わえるというのが私なりの美術館楽しみ法である。
モナリザやダビデ像がないほうがかえって落ち着いてドラクロアやクールベを堪能できるということである。充実した時間を過ごせた。

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『体験 糖尿病教室』 5月21日

糖尿病境界型、すなわち予備軍と健康診断で言われるようになったのが30代前半。
糖尿病はマスコミの職業病だと私は思う。
一日の勤務時間は15時間以上、当時の私はまだNHK時代で地方勤務を終えて東京に戻り早朝の番組のキャスターをしていた。自宅に帰るのは週末だけ、NHK近くのホテルで三時起床、三時半から打ち合わせ六時生放送、朝食後飛行機や新幹線で取材に飛び出し夕方帰社、社員食堂で夕食後翌朝の台本書き、ホテルに戻るのが早くて十時という毎日だった。営業時間が長いから食事は一日五回以上、その割には運動しないから血糖値は急上昇した。
200を越え、糖尿病が進んでいると言われたのが40代前半。
ここで一念発起する。
まず水泳に一日二万歩の歩行。全国どこのホテルでも朝のテレビ体操は欠かさない。食事療法は外食が多いので難しい。強制的に御飯は半分にした。

その結果 体重はピークから12キロ減り、
血糖値も200くらいあったものが130くらいにまで減った。

生活習慣病と言われる糖尿病は現在740万人が治療中、予備軍は1260万人に上る。
政府も医療費を減らす観点から予防に力を入れている。
そうした流れを受けて私が通院している病院では年に数回糖尿病教室が開かれており、本日受講してきた。

教室は十一時から三時まで昼食を挟んで行われた。
まず栄養士がカロリー計算を指導、空腹時血糖を測った上で私の場合は一日合計摂取量1800キロカロリーを前提にした食事を取る。自分で茶碗にご飯をよそり量りに乗せてグラム数の勘を掴む。
食後、専門医、臨床検査士、医学療法士等がそれぞれの立場から日常の過ごし方や検査指標の見方等をわかりやすく説明してくれた。

生活習慣病の克服は、本人が病気を意識し、いかに日常生活を律するかにかかっている。
今日の半日に渡る教室は私自身にとってかなり役に立つ内容であった。

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『境港』 5月19日

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強い風が雲を吹き払い、青空が広がった。
『晴れ男の行く先に一点の曇りもなし』である。

本日は米子のスーパーの講演だが、まず地元の会員企業『足立ふとん店』の家庭訪問を行う。わが息子の学校もいま家庭訪問の時期。私のセミナーにはのべ150社あまりの会員がいる上北海道から鹿児島まで全国に広がっているから回るのもたいへんだ。近くに講演がある時ついでに行くが、八割以上はすでに回っている。仕事内容を知ってセミナーを行うから相手に必要な情報を提供出来る。

『足立ふとん店』は米子空港から程近い住宅街にある。
市場は近隣に限られているが社長の足立明美さんとスタッフのアイデアで楽しい店作りを展開している。
『まず健康を売る店として認知してもらおうとエステマッサージや血流測定など来店頻度を高める工夫をしています』と足立さんは言う。
足立さんにとってなによりの援軍は今年からお嬢さんの妙さんがスタッフに加わったことだ。
母と娘というより友達のように明るく仲良しの二人の笑顔がなによりこの店の売り物だと思った。

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『名古屋→中部新空港』 5月16日

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名古屋の菓子問屋『鈴木商会』が全国から取引先を招いての移動セミナーで、今日と明日二日間講師を務めている。先ずホテルでランチ講演をしたあと、名古屋市内に昨年できた『アピタ千代田橋店』を視察、その後中部新空港を案内し、『愛・地球博』と中部新空港を中心にその意義を話した。
明日は地元のスーパーと栄にできた『三越ラシック』を視察する予定。二日間講演にバスガイドそして懇親会とハードだが中身は充実している。

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『ランチゲリラ』 5月13日

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大手町のオフィス街にカラフルなワンボックスカーがずらりと並ぶ。
エスニック風カレーを中心にコーヒーまで、サラリーマンとOLの胃袋を満たす『屋台村』の 出現だ。時間とお金の節約でたちまち人垣ができる。
やはり若い層が中心だが、不思議とお洒落な雰囲気がある。

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『ヅカファン』  5月12日

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鈴なりの人人人・・・。全部が女性だ。
毎日これだけの人が集まる。おとなしく整然とお目当てのスターを待つ。

日比谷の東京宝塚劇場前。
中高年女性が中心だが、若い女性も結構混じっている。
『おとこ不景気 おんなは元気』
夜の銀座は不況でも昼の銀座は女性が主役。
それも可処分所得が高い団塊主婦とその娘たちだ。
「外飯母子」とは外で飯を食う母と娘であり、「がいはんぼし」と読む。

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『ミューザ川崎』 5月11日

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昨年7月にオープンした『ミューザ川崎』は、川崎駅に直結という好ロケーションで 低層階にショップとシンフォニーホール、そして27階までの高層階にオフィスが入る。
東芝川崎工場の跡地開発だが、特にシンフォニーホールはこれまでの川崎のイメージを一新する文化の殿堂として地元の期待は熱い。シンフォニーホールはステージをとり囲む形で2000席を配置する国内では珍しい「ワインヤード」方式を採用、演奏を360度から楽しめる点や、首都圏最大級のパイプオルガン、最新の音響設備などが評価されて公演の多くは満員御礼の状態が続いている。年間かなりの頻度でコンサートが組まれているが夜のコンサート開始を8時とし、終演に合わせて深夜バスを走らせるといった工夫もしている。
またランチタイムコンサートや子供のオーケストラ体験といった趣向もあってせっかくの大型施設の利用度をいかに高めるか努力の跡がみられる。

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『ひまわり』  5月11日

『灯台もと暗し』ならぬ『超高層うえ踈し』で、頻繁に行く新宿の『損保ジャパンビル(といってもピンとこない、やはりあそこは安田火災ビルだ)』の中にある美術館に初めて行ってきた。
あのバブルの頃に「ゴッホ」の「ひまわり」を買って話題になったところである。
この会社の広報部にはなんども取材に行ったことがあったが、仕事で行くと美術鑑賞という気持ちにはなりにくかった。

42階からの東京の風景を眺めながら館内へ。
今は『南フランスモンペリエのファーブル美術館所蔵品を集めた魅惑の17ー19世紀フランス絵画展』が開かれ、クールベやドラクロアらの作品が展示されていて「ゴッホ」の「ひまわり」は最後の真打ちという位置づけで、順路最後に鎮座おわしましていた。050511_173727himawari

美術館は「高齢社会ニッポン」のマーケティングのヒント、というのが私の持論だ。
ちょうど今月号の『日経おとなのOFF』が美術館特集を組んでいるが、可処分時間増大の中で改めて価値が見直されて行くはずだ。
独立行政法人化した官営の美術館が、少しでも経費を賄おうと一流レストランを誘致したりして魅力を高めようと取り組んでいることもみのがせない。

『趣味は美術館めぐり』とはオシャレではないか。

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『秋田』 5月10日

東京は半袖姿が目立つが 冬用のジャケットを着ていても秋田は風が冷たい。
今年のゴールデンウイークは桜が満開、角館などは史上最高の人出で賑わったという。
大型店には「楽天イーグルス」のグッズコーナーがあり、東北全体の盛り上がりを感じられた。

水田には水が張られ田植えの準備も始まり、米どころもいよいよ忙しくなってくる時期だが、地元紙では「JA全農あきた」のコメ横流し問題が大きな記事になっていた。
秋田米のブランドイメージが損なわれると生産者や消費者が口々に怒りを語っている。050510_101036_akita


いまコメ流通は大転換期に入っている。
食料法の改正でコメはまったくの自由流通商品となり、米屋による販売からスーパーへ、さらには産地の農家がネットなどを通じて直接消費者に販売する比率が増えている。
そうしたなかで、言わば中間流通をになう「JA」がマーケティング戦略の主導権を握るどころか逆にブランドを損ねるような不祥事の主役を演じてしまうのでは、関係者から失望の声があがるのも当然だし、「JA」の存在意義さえ問われかねない。
新しいコメ流通にあって「JA」はどんな役割を果たすのか、不祥事の反省とともにその戦略も示す時である。

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『秋田』 5月9日

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連休明け NTTの回線が一年でいちばん混雑する日。新聞の夕刊に東京駅丸ノ内の交差点を渡るサラリーマンのあくび姿の写真が載る日である。実際にはあくびをするサラリーマンなんて毎朝見掛けるはずなのに、マスコミはこんな決まりきった写真を飽きもせず商品として売り続けるのだから進歩がない業種だ。

さて私は秋田に向かう。
秋田駅前の『本金西武』という百貨店での講演だ。
地方都市の駅前百貨店は郊外のショッピングセンターに客を奪われ軒並み苦戦。ここも郊外の住宅地に出来た『イオン秋田ショッピングセンター』にやられている。

ここのイオンには以前も行ったことがあるが、今日は空港から直接イオンへ行き、ライバルをまずチェック、それを踏まえた話をするつもりだ。
その『イオン』自身が悩んでいることは、ショッピングセンター内部をしばらく歩いただけで明白だ。ジャスコの衣料品の鮮度はまったくだめ。売場が荒れたままなのは連休疲れで手が足りないのだろう。
食品もまったく活気なし。トップバリューを売りたいのだろうが地方都市では受け入れられていない。
専門店街もテナント入れ替え中で、不調店が目立つようだ。
地方でレジャー施設が乏しいからシネコンとボーリング塲、ゲームセンターがあるイオンに休日人が集まるのはわかるが、果たして何を買いたいと思うのだろうか。

逆に言えば、ここに百貨店や中心商店街の付け入るスキは十分にあるということだろう。

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『鬼太郎ロード』 5月7日

鳥取県のJR米子駅には『霊番線のりば』がある。
ここから出る『鬼太郎列車』のボディや天井には水木しげるワールドのベインティングが施されている。終点境港の町はさながら『死に神ワールド』と言ってもよい。米子から列車で30分あまりのところにある境港は漁港の町だが、漁業衰退、人口減少で元気がない。041226_091400

そこで観光資源として目をつけたのが地元出身で妖怪漫画の巨匠として知られる水木しげる氏だった。境港駅から商店街に続く道にアニメのキャラクターのブロンズ像を並べたり、商店や郵便局の看板、マークにもあやかりのロゴなどを並べて妖怪による町おこしを企てたのだ。そしてその先には「水木しげる記念館」がある。

観光の集客のために『ソフト』を考えようとした取り組みはいいが、いかんせん中途半端だと思う。
観光客に1日ないしは2日どう時間を過ごしてもらい、またお金を使ってもらうかという全体のプロデューサーが不在のため、思いつきの域を出ておらず結果として費用対効果を考えると投資効率が悪いのだ。

多くの観光客は商店街に並べられた妖怪のオブジェに歓声を上げ写真を撮影し、「水木しげる記念館」には入る。
しかしその後が続かない。
観光客はお金を落としたくてしかたがないのに、昼を食べる店がない。買うべき土産や土地の味覚を魅力的に売る店がない。是非時間を合わせて見たいというショーもない。

これではまた来てみたいとも思わないし、知人にいってみたら友言わないだろう。
実はこの商店街から車で5分も行くと地元の人たちがたくさん集まる海鮮市場があり、カニのシーズンなどはたいへんな賑わいなのに、観光客のルートにはなっていないから、ランチに呼び込む発想も生まれてこない。
観光資源は人がつくるものなのだ。
ないのは顧客目線の知恵だけである。

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『人間ドック』 5月2日

毎年ゴールデンウイークは、人間ドックの日と決めている。

サラリーマンを辞めると健康管理は自分でしなければならない。
特に私は血糖値が30代から高めだった。
糖尿病はマスコミの職業病ではないかと私は思っている。サケにタバコ、勤務時間は普通のサラリーマンの倍ちかいから一日四食、五食は当たり前、そのわりには運動はしないのだから、カラダに良いわけはないのだ。
40代に入り私の血糖値は200近くまで跳ね上がった。
私の一念発起はそこから始まる。
食事制限と水泳、一日一万歩以上の運動により、72キロあった体重は60キロ近くへと下がり、血糖値も120くらいで安定している。外食が多いが、いまではごはんは定食の半分くらいしか食べない。
胃袋が小さくなったようだ。
そしてなにより大切なことは、生活習慣病の克服は「生活習慣」を変えることしかないということだろう。
毎年決めた日に人間ドックに行くだけでなく、翌年の手帳を買うと一年間の病院に通うスケジュールを決めてしまう。定期的な血液検査で自分自身を律することが大切、と思っている。

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『猿家』 5月1日

「猿家」という鹿児島県川内市の山の中にある焼酎専門居酒屋に行った。
民家風の店内にはずらり焼酎2000本が並ぶ。
経営者の猿渡敏さん54歳が趣味で10年かけて集めたものだ猿渡さんは京セラを早期退職、焼酎をワンショットで飲ませる居酒屋として2004年末オープンした。
九州はもちろん 日本全国から集めた素材もイモ、ムギだけではなくグリーンピースにトウモロコシなどもある。
ただし貴重なものはガラスにカギかけ飲ませない。。saruya
猿渡さんは退職時、失業保険で焼酎を買いたし退職金で改装して店を作った。
ここに来ると焼酎はまさに文化であると実感するうんちくを飲食したい人に地方からどう文化を発信するか――。
ここにヒントがある
TEL 0996-22-8060

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『ファーレ立川』 4月30日

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近年駅前最開発が進み、大変貌を遂げた中央線立川駅周辺。
立川基地跡地の昭和記念公園に続くエリアにはオフィスビルや新しい百貨店が立ち並んですっかりお洒落な街になった。
多摩地域随一の都市として多くの消費者を呼び込んでいる。
中でもこの多摩都市モノレールが開通し多摩ニュータウン方面からも便利になったことで、人の流れが大きく変わった。モノレールの沿線には大学が多数立地しており若者が多い街としても脚光を浴びている。
モダンな街を歩いていると、突然巨大なオブジェにであう。
なんだ、これは?
近代的なビルの三階にも達しそうな大男のオブジェに思わずびっくりする。
それだけではない。
注意して見ると街のあちこちにさまざまなアート作品が置かれているのだ。
立川基地の跡地利用に合わせて再開発地域『ファーレ立川』をどう魅力的な街にするか、という議論がなされた時、現代アート作品を身近に味わえるような街が作れないかということになった。

1994年、東京芸術大学出身の北川フラムアートディレクターが設計し、街の中にアートを置くという趣旨に賛同してくれる世界中のアーティスト36か国、92人から作品を集めた。
「美術の妖精が棲む森」をコンセプトにオフィスやデパートなど11棟のビルの間に、換気塔、照明灯、車留めなど建築上のデッドスペースのもつ機能をアートに変えることを目的にした。
アート作品を美術館のガラスケースの中に閉じ込めるのではなく、子供たちが乗って遊んだり触ったり出来るようにしたのが大きな特長だ。
掃除や落書き消しといった管理は地元のボランティアの人達が引き受けてくれている。また事前に頼めば作品の案内解説もしてくれるという。自分たちの街は自分たちで大切にするべきという気持ちが活動を支えている。

通常なら『上り志向』が強いというのが消費者の感覚だが、中央線沿線の吉祥寺や三鷹などからも立川を訪れる人が増えているのはこの個性的な街づくりも一役買っていると考えられる。

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『関内陵苑』 4月29日

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横浜の中心関内駅から歩いて数分のところに工事現場がある。マンション?ではない。
実は鉄筋コンクリートの共同墓地のビルを建設しているのだ。
この墓地を売り出すのは「ニチリョク」だ。
「ニチリョク」はもともと墓石を霊園とセットで販売する企業である。
しかし都市部では霊園の用地確保は難しく、必然的に超郊外にならざるを得なかった。
『富士山の見える霊園と言えば聞こえはいいですが、墓参りが一日仕事になればどうしても頻繁にというわけにはいかないものです。自宅や職場近くにお墓があればお参りの回数も増え結果的にご先祖様にも喜んでいただけるのではないかと考えました』
寺村久義社長はこう話す。
寺村さんのアイデアは都心部にビルを建て、立体駐車場や自動倉庫の要領で上層に格納してあるお墓をお参りする時に呼び出してくるという新しい形式の『墓地』だった。
『これだと最小限度の土地を有効に活かせるから、一区画70万円という価格帯で大量に都心部にお墓を確保出来ます。また法事などに使う部屋も用意してありますが、親族が集まりやすいという点も特長です。だいたい生前はマンションなど空中で生活するのが当たり前になっていますから、亡くなった後は土の中でなければという考えかたも次第に変わりつつあるのではないかと考えました』
ニチリョクはすでに都内水道橋近くでこの立体墓地を販売し完売した実績があり、今回の横浜は都心部としては二番目の物件となる。
まだ建設中ながら現地説明所には次々に問い合わせがきており、寺村社長は反応にたしかな手応えを感じている。


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『地方の問題』 4月28日

今回の北海道旅行でも感じたことだが、地方小都市の駅前など中心商店街は完全に機能が停止している。
郊外型ショッピングセンターの影響も一部ではあるが、例えば今回旅した名寄や稚内にそんなショッピングセンターができたわけではない。人口減少と高齢化で人通りが減ったことのほうが直接的だろう。そしてどの町も消費者金融とパチンコの看板ばかりが目立つ。
ITなど大きく所得を伸ばす可能性のある新興産業は都会に集中し、後継者のいない一次産業は疲弊、公共事業中心の建設業は衰退、頼みのツナだった誘致工場も海外へと出て行く。
地方は土地と人件費が安いことが魅力のはずが、ボーダレス経済下ではいくらでも安い土地と労働力が海外にあり距離の遠さをITが埋める。
まったくの袋小路に入った虚無感、退廃感を感じる。
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この稚内市内を走る宗谷バスを見てほしい。
年配者ばかりだ。バスの乗客の中でもっとも若いのが私、生産年齢人口に入るのも運転手を除けば私一人だろう。
高齢社会ニッポンを先取りした地方の現実がある。

IT長者は東京に集中していることは事実であるが 本来は不便な地方だからこそ、そのハンディを乗り越えるためにITは活用されなければならないはずだ。
地方の産物をダイレクトに都会の消費者に売ったり、店が少なく選択肢が狭い購入を余儀なくされている地方の人でも多様な買い物が出来たり、情報をリアルタイムで入手可能にするメリットをまだまだ活かしきっていないと感じる。
ITを『理科』だけでなく『社会科』で捉らえる発想が求められる。

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『横浜そごう』 4月23日

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西武・そごうの『ミレニアムリテイリング』では各店毎に年二回、販売成績優秀社員を表彰する『スタークラブ認定式』を行っている。その「横浜そごう」で行われた表彰式で記念講演を行った。舞台に上がっている人たちはこの制度始まって以来六期連続優秀者に選ばれた人たちだ。
四年前、そごうが破綻した時、私は自ら志願して「横浜そごう」で従業員を集めて『くじけるな、頑張れ』という講演を行った。語る私も涙、聞く人たちもほとんど涙という忘れられない講演会だった。
今回の決算発表で和田繁明社長はフタ桁の増益を示し、『ミレニアムリテイリンググループは勝ち組になった』と宣言した。
久しぶりにみる「横浜そごう」の従業員たちは余裕の表情を取り戻し、笑顔に溢れていた。
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私はこの四年間の軌跡に触れた時、思わず感極まってしまった。
『いまの消費者はハレを求めて消費をするのに、本来もっともハレの舞台のはずの百貨店が自ら暗い話題をまいてしまったことが辛かった。だから、そごうが復活してくれたことがなにより嬉しかった』という私の一百貨店ファンとしての声に多くの人たちが一緒に涙を流していた。

優秀な販売員だけに、その後の懇親会でもいかに多くの上得意客をつかんでいるかという話が多く聞かれ、私も勉強になった。

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『野毛大道芸に見る「集客ソフト」』 4月23日

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4月の休日、うららかな春の陽気に誘われてどっと繰り出した人出。
しかし、ここは流行りのテーマパークやショッピングセンターではない。
横浜の野毛、伊勢佐木町という横浜の中でも近年は衰退が著しいと言われている商店街が人で埋まっているのだ。
今年で三十回目を迎えた「野毛大道芸」は最初は小さな商店街のイベントだったが年々集客力を増し、エリアも伊勢佐木町からみなとみらい地区までひろがり横浜を代表する一大イベントに成長した。
会場は歩行者天国になっている路上が中心。商店街の中におよそ100メートル間隔でアルファベットがふられ、そこを舞台に30分ごとに様々な芸が繰り広げられる。見物の人はプログラム片手にその会場をはしごして歩けば、飽きることなくさまざまなパフォーマンスを無料で楽しめる、というわけだ。
芸はパントマイムに曲芸などさまざま。「芸はお客が鍛える」というが全国から集まる芸人のレベルは年々高まっている。
客層は若いカップルから家族連れ、お年寄りと老若男女を問わず幅広い。
野毛や伊勢佐木町はひと昔まえに栄えた繁華街だから普段は年齢構成が高いのだが、大道芸の日ばかりはまったく客層に片寄りがない。

大道芸というあまりカネのかからない集客装置が地元にもたらす恩恵ははかりしれない。
飲食店やコンビニはどこも大行列、またあやかりでさまざまな商品を並べる屋台や露店がさらに賑わいを作る。何故か似顔絵や版画売りなど『芸術系』が多く集まっているのも特徴で冷やかし客で結構賑わっている。
そうした傾向を受けて『こどもお絵かきコンクール』なども路上で繰り広げられている。大道芸が楽しいのは言うまでもないが、なにも大道芸だけを楽しもうとして人は集まっているわけではない。
大道芸は『きっかけ・入口』でありみんな楽しさを求めているのだ。言い換えればなぜ旧来商店街に人が集まらなくなったかと言えば、それは楽しくないからにほかならない

ハードは立派であるにこしたことはない。
しかしいくらハードが立派でも楽しくなければ人は集まらない。
『集客ソフト』がいかに大切か、野毛大道芸はそれを教えてくれている。

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『ルネサンス アカデミー の新挑戦』

浜松市にある専門学校『ルネサンス アカデミー』はこれまでのデザイン関係の学部に加えて05年度より動物関係学部をスタートさせ、授業を開始した。動物関係学部は動物看護師科、ペット美容科、しつけインストラクター科からなる。
動物看護師科は動物病院などで獣医師のパートナーとなる動物看護師を養成する。
ペット美容師科は犬や猫の健康管理とおしゃれに関わるペットの美容師、トリマーやグルーマーを目指す人たちに犬な猫の生態的特徴に始まり、美容理論や、トリミング技術、しつけトレーニングや病気予防を含めた動物看護の基礎を習得させる。
さらにしつけインストラクター科は人と動物が快適に暮らすためのペットのしつけを総合的に学習することを目指している。
『ルネサンス アカデミー』の創設者中野哲男さんは、もともとこの地で自動車販売業を営んでいた。しかし将来性を考えて廃業し、まったく新しい教育分野の仕事をしようと思い立ち、10年前専門学校を設立した。
時あたかもバブル崩壊の時期、これからの日本に必要な人材を養成する学校事業こそ社会のニーズに合うと考えた。そして製造業集積の地浜松だからこそデザインというソフトの人材が求められていると判断し、デザイン学校を作ろうと思い立ったという。
中野さんの狙い通りデザイン学校は順調に伸びた。
そして今回思い付いたのが動物関係学部だった。
動物関係学部長の中野勘次郎さんは、『ペットケアの仕事は世界の中でも先進国と言われるG7の国くらいしか成り立たない。その中で日本はまだまだ最下位のレベルで、ペットに対する正しい考え方や正しい飼い方をもつ人は限られています。10年先にこの業界で世界に通用する人材を育成するのが目標です』と語る。
早速出来立ての校舎を案内してもらった。
動物病院で勤務出来るように学内には手術室も備えられている。獣医のサポートをする動物看護師は国家資格ではなく業界資格であるが、ルネサンスアカデミーのような文部科学省の認可を受けた専門学校は増えたとはいえ、まだ全国で30あまり。これまではフリースクールと呼ばれる言わば『私塾』に頼っていた。中野学部長は『これくらいの設備を備えた学校はまだまだ少ないはず』と言う。
動物関係学部の校舎は七階建て。総工費およそ3億5千万円が投じられた。建物そのものもさることながら、動物を扱うゆえの設備にも気をつかった、たとえば匂いを除去する換気扇やイオンを出す空気清浄器なども完備している。動物関係の専門学校などあまり例がないから学習環境の整備から近隣の理解を得るための配慮など、先輩の学校からのアドバイスはあったものの手探りでの工夫も多かったという。

初年度入学者は86人、全員が静岡県内からの応募だった。中野学部長は『県内には毎年400人くらいの卒業生の就職マーケットがあると見ており、さらに広がるはずです。就職実績が上がれば入学生も増えてゆくはずで、設備もそれに対応出来るようにしてあります』と自信を示す。

18歳人口は減るが、一方で就職できない若者は多い。
拡大するペットビジネスにやり甲斐を見いだす若者に技術を身につけてもらい社会に送り出せるならば社会的意義は大きいはずだ。
『再生』という意味を込めて名付けた『ルネサンスアカデミー』。
あらたな挑戦が始まった。

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『モス匠味十段バーガー』

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新橋の緑モス一号店の前にこんな貼紙を見つけた。1000円バーガー『匠味十段バーガー』は2時販売開始、1時半から行列レーンをつくるという。時計を見ると3時40分、ああダメかと思いお茶だけしようと中に入り『もちろん売切れだよね』とポスター指差すと『大丈夫』の返事、なぁんだと思ったがとりあえず注文、アイスティと合わせて1250円だ。
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待つことしばし、『お待たせしました』と木製トレイをたかだかと掲げるように『匠味十段バーガー』が運ばれて来た。ナイフとフォークも添えられている。なんで十段なのか説明がない。バーンズ、レタス、オニオン、目玉焼き、ベーコンにハンバーグ・・?あれ?これでは六段だ、まさか ケチャップやもう片方のバーンズまで数えるのかなあ。

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まあ味は悪くないがでもわざわざもう一度食べようというものではない。まさに『話のタネ』というスパイスがあって初めて食べるものだ。わざわざトレイに上質の紙を敷き、調理した人のネームカードまで添えるーこの『こだわり』がなにより企業イメージを向上させる。1000円のハンバーガーが何個売れるかなど直接経営に左右などしない。中途半端な価格ではなく1000円だからマスコミはこぞって取り上げる。そしてその段階でこの匠味バーガーの役割は八割方終わっている。モスバーガーはマクドナルドとは違うコンセプトの会社だと分かってもらえればいいのだ。
それこそ巧みな戦略ではないか。

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『桜新町とサザエさん』

私の生まれ故郷でもある世田谷の桜新町一帯を歩いてみた。渋谷から田園都市線で10数分。。050327_100819
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私が子供の頃はなかったこの地下鉄がすっかりこの町の雰囲気を変えたが、商店街の中には昔のままの店も僅かに残る。
いまこの町は『サザエさん』の町として知られる。
長谷川町子美術館に通じる道にはあちこちにこんな絵が描かれ、道行く人を楽しませる。ただしー。
もったいないと思うのは、実際にこの町でサザエさんにまつわる商品はほとんど売られていないことである。
それは必ずしも漫画のキャラクターを使うことだけではないはずだ。
なぜ料理店で『サザエの壷焼き』を名物としてプレゼンテーションしないのか、なぜ眼鏡店で『いささか先生眼鏡』を売らないのか、なぜ理髪店で『ワカメカット』を打ち出さないのか、売り上げ以上に町の楽しさを演出し、『商店街のテーマパーク化』が話題となるはずだ。

『あやかれ』
これがビジネス成功のキーワードである

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『名古屋三越ラシック』

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名古屋栄の三越百貨店に隣接して専門館『ラシック』が3月9日にオープンした。専門店170店のうちおよそ7割が名古屋初登場という物珍しさも手伝って初日10万人が入場するなど新名所になっている。
名古屋圏でも郊外型ショッピングセンターの開発が進みいかに都心部への集客をはかるかが大きな課題となっている。栄地区は三越や日本一の売り場面積を誇る松坂屋など百貨店を中心とした商業集積が核となってきたが、近年消費者の百貨店離れが進んでいるだけに三越の名前を極力つかわないよう徹底し、テナントの導入も百貨店とこれまで付き合ったことがない企業を積極的に誘致するなど『らしくない』店を目指したのが『ラシック』だ。

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大きな吹き抜け空間の一階にはクルマが展示され、ゆったりした雰囲気のもとに待ち合わせなどができる。百貨店で言えば一階はもっとも売場効率がよいとブランドブティックや化粧品のコーナーがひしめいているし、専門店ビルでも一等地は一番家賃が稼げるという発想になりがちだからクルマの展示とはなりにくい

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隣の三越は朝10時開店だがラシックは11時だ。開店と同時にバーゲンなど催事場が賑わうのは百貨店だが、ラシックはまず7階と8階のレストランフロアから行列ができる。この時間帯からレストランに行列を作れる人はサラリーマンやOLではない。また売場より先にレストランから行列という事実は『いまの消費者は実は買いたいモノなどない』というなによりの証拠ではないか。
だとすれば商業施設、中でもラシックのような都心方ショッピングセンターが提供しなければならないものは『ハレの場』と『こだわり感』だろう。『わざわざ栄まで行ってきた』という気持ちにどう応えるかということだ。

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その『こだわり』にもっとも明快に応えているのが地下食品売場だ。なにしろ隣の三越で肉、魚、野菜は売っている。だから徹底したグルメ惣菜とパティシエ競演の生菓子を集積した。ベビーバギーを押した若い主婦ではなく、団塊母娘のレジャーランドになっている。
もともとどうしても買いたいものがあって来た消費者ではない。事実館内を歩く人たちで購入した商品の大きな包みを持つ人はほとんど見掛けなかった。開業人気で『とりあえず見に来た人』でも昼ご飯は食べるから飲食テナントは好調だが、予想を上回る人が来たというほど物販テナントの成果は上がっていないのは丸ビルも六本木ヒルズも同じだ。いかに絶えず関心を持たせ続けられるかー。課題は二年目以降のソフト提案だ。

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京急沿線

京浜急行は品川から横浜を経て神奈川県の三浦半島の久里浜へと達する。首都圏を走る私鉄の中で小田急線や東急田園都市線などは沿線のイメージが良く人気も高いが、京浜急行のイメージはあまり良くないようだ。沿線の大田区や川崎市は工場が立ち並ぶ地域だし、競輪競艇競馬場なども多く『ギャンブル電車』の異名を持つ。
そんなイメージを一新しなければ市場縮小時代に住宅分譲もままならない、そこで京急が考え出したのが『脚本募集』という奇手だった。沿線を舞台にした脚本を書いてもらいコンテスト優秀者には賞金の他映画化を約束するという。 これまで鉄道会社は安全や乗客への迷惑を盾に一部を除いてテレビドラマや映画のロケに対する協力には冷たかった。それから考えるとこの京急の試みは画期的と言っていい。鉄道というハード産業がソフトにようやく目覚め始めたのだ。
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『佐賀城下ひなまつり』

今年で5回目を迎えた『佐賀城下ひなまつり』が2月19日から3月31日まで佐賀市内各地で開かれている。先駆していた日田など九州各地のひなまつりを抜き、今や最多の近い来場者を集めるイベントに成長している。
期間中およそ十万人の人々が市内を回遊する。
明治時代の旧家など五か所の有料会場を中心に、市内至るところにひな人形が並べられ、華やかな雰囲気に包まれる。共通入場券400円で全ての会場に入れるし、スタンプラリーなどもあるため、ふだんはめっきり減ってしまっていた中心商店街も人通りが増える効果が大きい。
会場のひとつ『旧古賀家』。
明治の富豪の家を佐賀市が歴史民俗館として保存しているが、50畳の大広間に鍋島藩が着用した鍋島小紋を着た130体の雛人形が毎年テーマ毎に飾られる。
2005年のテーマは『花合わせ』。
姫君が生けた花に寄せた詩を詠んでいる様子を華やかに表現している。

街中には市民たちが素朴な材料で制作した「変わり雛」の展示もあり、興味をひかせている。 ただ古い人形を毎年並べるだけではない工夫がリピーターを呼ぶ。

ひなまつりに来た人たちをどう市内商店街に導くか、市では知恵を絞る。イベントや店を紹介した50ページのパンフレットを12万部作った。この製作費は民間から広告費を募る。お金を出してもらうことで祭りに参加して盛り上げる連帯責任も負ってもらうことになる。
期間中雛流しや骨董市、コンサートなどの催しもあるし、飲食店が雛御膳のような特別メニューで競うなど『佐賀城下ひなまつり』にあやかろうという気運が生まれてきた。
沈滞する地方都市再生のきっかけとしてヒントがある。

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