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『キセル不正』

タバコを吸うのに用いるキセル。両端だけが金属であることから鉄道などを利用する際、乗車駅近くと降車駅近くだけ金を払い、中間部分を無賃乗車することを誰が名付けたかキセルと呼ぶようになった。うまいネーミングだが、キセルが世の中で使われること自体が減って、キセル乗車の意味や、語源を知っている人はもはや少数派になっていると思う。
SuicaやPASMOの導入目的のひとつに一般乗客の不正防止があった。
以前JR幹部に聞いたところ、Suica開発費用のかなりの部分がキセルによる損失の軽減で賄えたという。

そのICを、こともあろうに鉄道会社社員が悪用して不正定期券を作成していた、しかも一人や二人ではなく西武鉄道や相模鉄道でかなりの人数にのぼるというから呆れてものがいえない。
おそらく他の鉄道会社でも似たような事例は多いのではないか。
小売業で言えば、商品を販売員自らが盗むことに匹敵するが、不正定期券をつくった鉄道社員には犯罪の意識は少なかったのかもしれない。しかしいくら金額は少なくても乗客たちの信頼を裏切り、社会システムに対する反逆を企てたのだから、厳罰にしなければ後から後から似たような輩が輩出するだろう。

社会がすさんで、情けない不正が幅をきかすようになった。
他人の弱みにつけこんだり、ネットなど新しい文明の利器を巧みに利用したり。
人心の荒廃した国に未来はない。
真面目にコツコツ働けば報われるという美徳を取り戻すためには、やはり先頭に立つ人が模範にならなければならないのだが・・・。

ああやはりダメだ。

(こう書いただけで、何が言いたいか分かってしまうのが悲しいと思いませんか、脱税総理!)

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